アメリカで不動産を持っていると、入居者が家賃を滞納するという経験をほぼ必ずと言っていいほどします。
しかし、その対応にはいくつかの方法があります。
いずれにしても、対応を成功させるカギとなるのは、早期に対処するということです。
管理会社からのステートメントをもらい、家賃の滞納があることに気づいたら、管理会社任せにするのではなく、大家としてもきちんと対応する必要があります。
一番、避けたい状況は家賃を支払わないまま、入居者が長期間住み続けることです。
こうなってしまうと入居者は家賃を踏み倒したまま、住み続けられると勘違いされる可能性があります。まあ、日本人としては信じられない考え方ですが、、
これは管理会社がすべき仕事ではありますが、大家もきちんと行動し、「家賃を滞納すると、すぐに対応を取る」ということをはっきりと知らせる必要があります。
これは家賃滞納を起こったときの対応方法です。
病気や失業などで、家賃の滞納が起こる場合、まずその入居者をそのまま住ませるべきかどうかの判断をする必要があります。
私は管理契約書を一か月自動更新にしているので、入居者をいつでも出せるようにしてあります。
しかし、全額でなくても家賃を支払い続けられる見込みがある場合は、未払い分を分割で支払うことを約束させ、退去はさせないようにします。
しかし、経済的に困っている入居者ですから、満額を支払い続けられなかったり、未払い分はそのまま支払えないという場合も多いものです。
そういう場合、私は仕事をして返してもらうことにしています。
例えば、今やっている人には、塗装とカーペットの張替えをすることを、滞納分の相殺とするという約束をしています。
家賃としてはもらえないかもしれませんが、物件の価値が上がるという別の仕方で回収ができるわけです。
普通管理会社はこういうことはしてくれません。ですから管理会社にすべてを任せきりにするのではなく、大家は問題解決にできるだけ関与するほうが、うまくいくのは間違いありません。
すぐに強制退去するという方法もありますが、コスト的にも時間的にもロスが出るので、それは最後の手段として残しておいた方がうまくいきます。