これは私の意見ですが、経済的に成功している人は正常バイアスを持たない傾向が強いと思います。
正常バイアスについては、こちらのページをご覧ください。
何か危険が迫りつつあるときに、「どうせ大したことにはならない」とか「自分は大丈夫」と思い込み、事実を過小評価したり、無視したりする傾向を人は持っています。
上のリンクにも書かれていますが、災害時に死亡する人の多くは、この正常性バイアスのせいかもしれないと指摘されています。
つまり根拠がない楽観的思考のため、逃げ遅れてしまうというのです。
私がいつも不思議に思うのは、台風が来て川に近くに行くのは危険だと言われているのに、川を見に行って流されたという報道が毎回のようにあることです。
はたから見れば、ただの馬鹿なのですが、これも正常性バイアスなのかもしれません。
私が知る限り事業を行って成功している人たちは、ほぼ共通してこの考えを持っていません。
「他人に起こったことは自分にも起こりうる」、あるいは「過去に起こったことはまた繰り返す」と考える傾向が強いものです。
この考えは、日ごろから備えをするという行動につながりますし、何かを手掛けるときにいい加減にせずに、きちんと手順を踏んでいくという行動につながります。
日ごろからリスクに敏感にならざるを得ないため、このバイアスを持ちにくい傾向があるのだと思います。
今は世界中で災害規模の危機が起ころうとしています。
このバイアスがない人は、食糧を備蓄したり、海外から薬を購入したり、現金をゴールドやシルバーに変えたり、現金を手元に用意していると思います。
その反対の人は、この先に起こることを過小評価して、準備を怠っているのだと思います。
最近も私が食糧の備蓄の一部としてコメを大量に買い込もうとしたら、「コメはいつでも買えるからそんなことをする必要はない」と言われました。
あとはシルバーを買い込んでいたら、「こんなものは重くて何の役にも立たない」といわれました。
というか、それを言っていたのは私の家族なのですが、人生で最悪の事態はやってこないと思っているようです。
もしかしたら私は間違っているかもしれません。
いろいろと備蓄しても、実際には何も起こらないかもしれません。
しかし、もし非常事態が発生する時に生き残こるだけでなく、チャンスをものにできるのはどちらの人であるかは一目瞭然です。
日本ではコロナは今のところ落ち着いています。
これでもう終わりだと考える人も多いのですが、過去のパンデミックの歴史を見る限り、ほぼ必ずと言っていいほど第二波は来ていますので、安易な思い込みは危険だと思いますよ。