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漠然としたリスクの概念

裕福な家庭に生まれついたのでない限り、資産など持っていないというのはごく普通のことです。

父親もサラリーマンで、一つの会社に勤めあげ、リタイヤすることにようやく家のローンを払い終え、投資とは一生無縁の人生を送っている家庭に育った場合、資産らしいものは何もないという人もいるでしょう。

それでもそうした状況から脱出して、経済的自由を得たいと思う場合、リスクを取る以外に選択肢はありません。

ただ何をリスクだと感じるかについての感覚が障害になる場合、特に投資経験のない人の場合はよくあります。

大抵の場合は、よくわからないからやめておいた方がいいといった漠然とした不安感をリスクだと認識するわけです。

日本ではこの漠然としたリスク概念を持つ人が多いため、せっかくのチャンスを検討もせずに逃してしまう人が多いものです。

私も両親から、「そんなことはやめなさい」といつも言われています。

ただ両親がそういうのは、自分たちがよくわからないからやめておいた方がいいという漠然とした不安ゆえに反対するのです。

しかし世の中ではリスクを取らずにリターンを得られる方法などはありません。詐欺師ですら、金を儲けるために訴えられるリスクや逮捕されるリスクを冒しています

 

結局のところ、よく考えてみると人生と言うのはリスクの連続で、安全だと思っていたのに実は危なかったというのはよくある話です。

例えば、一流企業に入社して、これで安泰だと思っていたのに、リストラにあったとか、仕事のストレスでうつ病になってしまったという話はよく聞きますし、信頼していた友人に裏切られたとか、予期せぬ時に事故にあったり、病気になって早死にしたりといったことが人生には起こりえます。

安全だと思って預金している銀行が突然倒産することも起こりえますし、となると一体何が安全で、ごとにリスクがあるかなどあらかじめ理解して対策を講じられる場合は、正直限定的です。

人生、一寸先は闇とはよく言ったものです。

つまり、何が言いたいかというと、世の中にリスクを完全にコントロールできる人というのは存在せず、安全だという概念も実は感覚的なもの、あるいは既成概念的なもので、裏付けがない場合が多いのです。安全だと思っていたことが、実は危なかったということも十分起こりえます。

そしてとった行動が良かったかどうかなどはあとになってみないと分からないのです。

 

完全なコントロールはできないものの、リスクの概念を正しく自分で理解しておくことが、意外と大切だったりします。

投資の世界も同じです。人がやめておいた方がいい、危ないと人がいう時や、自分がなんとなく不安に感じる時に、何がどう危ないのかはっきりとは分かっていない場合が多いものです。

ですから、投資判断を下すときには、できるだけの情報を集めてみる、そして成功した場合と失敗した場合の結果を考えてみること。

メリットとどメリットを比較考量して、行けると思えばやる、失敗した場合の損失に耐えられないと思えばやらないというシンプルな判断をすることが必要な場合がものです。

はっきりとした結論が出るまで、情報を集め続けること以外にできることはありません。

 

私も投資で数々の失敗を繰り返してきましたが、妙なことにやる前に人が反対したり、怪しいからやめろといった話に限って、うまくいく確率が高い気がします。

あと、経験を積んでくると危ないと感じるポイントが初心者とはかなり違ってきます。

 

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