このタイミングで大きな事件が起こりました。
すでにあちこちで報道されていますが、ついに連鎖のドミノが倒れたということなのでしょう。
肝心の恒大集団の債権ですが、テザーが大量に持っていると言われています。
大きな所ではアッシュモア、ブラックロック、UBS、HSBC、ドイツ銀行も名前が挙がっています。ほぼすべての金融機関は無傷というわけにはいかないでしょう。
そして関係があると思われるのは、「中国のブラックロック」と呼ばれている信託大手がデフォルトを起こしていることです。
記事によると30以上の商品で支払いが滞っており、取り付け騒ぎが起こっているようです。
この会社は3兆ドル程度の資産を保有しているようです。
中融国際、数十の商品で支払い遅延-シャドーバンク問題浮き彫り
恒大集団は中国政府が所有していますが、BRICSのサミット直前にドミノを倒すことにしたようです。
これで今月末から来月にかけて、あちこちでデリバティブの問題が一気に噴出することになります。
すでに世界のあちこちで不動産はかなり危険な状態になっていますが、これが発端となり壊滅的な影響となるはずです。
中国政府が金融緩和をして救済すると考える人もいますが、私は違うと思います。救済するつもりならば、恒大集団を破綻させないはずだからです。
そしてこのタイミングで、この人も動きました。
ウォーレンバフェットは、アメリカ国内の大規模不動産ディベロッパーに対する投資を始めました。
デベはすでに苦境にありこれから大暴落するのになぜ、と思う人もいるかと思いますが、不動産大暴落の期間中にデベロッパーの株を買い進める計画なのでしょう。
金利の上昇とデリバティブの破綻で、不動産市場が壊滅的になるのは明白なので、そのタイミングで参入するつもりなのでしょう。
暴落時に格安で投資する投資家の見本ですね。
そして先週は映画"ビックショート"で有名になったマイケルバリーが、16億ドルのショートを始めたことが報じられていました。
こちらも大暴落が間近だと踏んだようです。
BRICS加盟国は近々、米国債(と日本国債)の投げ売りを売るはずです。
すでに中国やサウジは国債の大量売却をしていることが報じられています。
世界中で米国債が売り浴びせられる中、売りを止めるための急激な利上げを強いられる一方で、巨額の買いオペに追い込まれるはずです。
そして同時にデリバティブの崩壊による連鎖倒産を止めるためにも、巨額の資金供給をすることになるのでしょうか?
今回の事件で、これから西側諸国で起こることが垣間見える気がします。