来週開催されるBRICS会議を巡り激しい戦いが行われて、同時に複数の国家が加盟申請をしていることはあちこちで報じられています。
それぞれの国家は発展途上国が多く、単体としては影響は少ないと考えられています。
報道では41か国が加盟すると言われていますが、これは全体像を伝えていません。
注目されているのは、いくつもの組織が加盟する方向性だということです。
まずはBRICS加盟国は増え続けています。(41か国)
もう一つは中国が推し進めている一帯一路関係国は170か国に及びます。
まだ話題にはなっていないものの、加盟すると言われているのはこの3つ組織です。
あまり語られていないのは上海協力機構(9か国)とユーラシア経済連合(7か国)、そしてアセアン(9か国)ですが、加盟国の顔ぶれを見れば方向性は明らかだと思います。
これだけで世界のかなりの大きな地域をカバーすることになります。
サウジアラビアがBRICSに加盟することは知られていますが、100年に及ぶの怨念を乗り越えて国交を回復するようですが、
この先にあるのは中東地域でNATOにとって代わる軍事同盟を作ることのようです。
もちろんアフリカ諸国もBRICSに加盟する国家が多数出で来ることは確定しています。
EUではフランスが突然、方向性を変えてBRICS会議参加を申し込んだものの、時期尚早として断られました。
ただこれはかなりの反響があるようで、特にEUには加盟しているもののユーロの使用が認められず自国通貨を使用している国家にかなりの影響があると言われています。
アメリカにとっての悪夢はメキシコがBRICSに加盟することで、一時は加盟するとしていたものの、ここにきて今度は加盟しないと言い出しています。
アメリカからの圧力が強いのでしょうが、加盟するという噂が絶えません。
ここ最近の米国債と日本国債の売りが激しいのは、今進んでいるこの動きとは無関係ではないでしょうね。
BRICS加盟国が米国債を捨てると、米ドルは一気にハイパーインフレ化します。
日本もBRICSに加盟するという噂がありますが、米国債保有は世界最大なのと、売却が許されないばかりか逆らえない立場なので、アメリカと一緒に破滅の道を辿ることになるのだと思います。
今年の後半は米国債と日本国債の金利の急騰は避けられないと思います。
あと金本位制になるかどうかは分かりませんが、金が米ドルに取って代わるという話があちこちで出る度に、ドルの地位は脅かされていくことになります。
特に今週に入ってから米国債と日本国債の金利が上がっています。
ほんの少し金利が上がるたびに、金融機関には巨額の損失が出でいるということを私たちは知っておくべきですね。
来週は近代史の中で記録に残る一週間になりそうです。
Global Yields Reach 15-Year Highs as Rate-Hike Worries Build