巷ではBRICSの基軸通貨が金本位制になることが話題になっています。
8月のBRICSの会合で正式にリリースされる見通しとなっています。
最近、訪中したイエレン財務長官は中国に新機軸通貨に参画しないようにお願いしに行ったようですが、塩対応を受けたようです。
大方の見方としては、BRICS通貨はドルの地位を脅かすことになるとか、あるいは金価格にとっては追い風だとする強気な見方をする専門家が大半です。
さらに導入には時間がかかるといった見方もあります。
しかし私は本当に注目すべき点は違うところにあるのではないかと思っています。
金本位制の通貨がドルにとって脅威になることは間違いありませんが、BRICSの基軸通貨が金の兌換性になるかどうかといった詳細はまだ明らかになっていません。
見過ごされている点は、金価格(銀価格も)は異常なまでに操作されており、さらには巨額のデリバティブも存在しているということです。
そして金本位制の通貨がどのようなものであれ、金価格が上昇すると2000兆ドル存在するとされるデリバティブに火がついて完全に崩壊する威力があるということです。
それに加えパニック買いが発生する時に、銀が調達ができなくなるというリスクも現実問題です。
今の時点では仮の話ですが、デリバティブに火がついて崩壊するとなれば、もちろんすべての金融機関は完全に崩壊するということです。
場合によっては、立ち上げたばかりのBRICSの金融システムすら破壊されてしまう可能性があるということです。
今はただの可能性ですが、デリバティブに火が付くと株式市場も債券市場もなくなり、国際取引そのものが消える結果になる可能性すらあります。
2000兆の巨大デリバティブが崩壊するとするならば、文字通りすべてが崩壊し、その後に人類は一からすべてを立て直していくことになります。
ということで今後数か月の動向からは目が離せません。
すでに金融機関が貴金属のショートポジションの手じまいを急いでしているという話も漏れ聞こえてきますし、デリバティブの崩壊は現実問題だと思います。
今日は日曜日で休みでしたので、近くの公園に行った後に友人の父親の誕生日パーティーに呼ばれてきました。
コロナのため疎遠になっていた友人たちとも再開して、楽しいひと時を過ごすことができました。
