投資の詐欺被害者になる人の中に、自信過剰な人が多いことに最近、気づきました。
自分の失敗をリカバリーするための相談に来ているのに、その場においても「あなたよりもよく知っている」的な態度の人がいるのです。
本当はよく知らないのに、特別な情報を知っていると考える初心者の人は意外と多いものです。
こういう態度が失敗の原因であることに間違いはありません。
あと大失敗はしていなくても、なかなか成功できない人の中にもこのタイプは多いです。
本当はよく知らないのに「自分はすべて知っている」と考える人、あるいはそこまではいかなくても、「他の人より自分の方がよく知っている」と考える人は判断が雑になり、慎重さに欠く傾向があります。
そして、人のアドバイスに耳を傾けないため、問題の修正ができないか、できたとしても時間がかかりすぎるのです。
相場の神様と呼ばれたヘンリー カフスマンは言いました。
「『大損する人には2種類がいる:何も知らない人と、自分がすべてを知っていると考えている人だ。』私はどちらにもなりたくない。」
投資判断を下すときにチャンスだと思えるものが、本当は間違えであるという可能性はいつもあり、経験のある投資家であればそのことを熟知しています。
間違えている可能性を慎重に考慮し、投資判断を下す場合でも、しかもその判断が正しかったかどうかの結果が分かるまでに時間がかかる場合がほとんどなのです。
どうしてうまくいったのかは後から振り返ってみて初めて分かる場合も多いものです。
自信過剰は資産運用の大敵です。少し勉強しただけで、すべてを知っているなどどは決して考えるのはやめましょう。
投資の世界はゼロサムゲームがほとんどなので、無知な投資初心者が多い方が仕掛ける側は利益が大きいのでしょう。