一般的に人は目に見えるものの価値を高く評価し、目に見えないものの価値を低く評価する傾向があります。
例えば、人が高級車に乗り、高級時計をし、豪邸に住んでいれば、成功している人、そして人間としてより価値があるかのような錯覚を受けるものです。その反面、人の持つ人格だったり人脈だったり、人の能力といったものは、数値やものでは測りにくいため、過小評価されがちです。
よくあるのは、社内ではえらい立場にいて、敬意を得ていたにもかかわらず、退職したとたん、それまで自分を慕ってくれていた人たちが離れていったというような話はです。つまり人々はその人の立場に敬意を払っていただけの話で、人間としての価値に惹かれていたわけではなかったということなのです。
もしその人が社内での肩書を手に入れるために、多大の時間と努力を費やしてきたとすれば、手に入れたものは実際にはそこまでの価値はなかったと言えるかもしれません。
実生活においてには目に見えにくいもの、数値では測りにくいものというのは非常に価値がある場合が多いです。そして、それの価値を理解できる人は、いろいろに意味で本質を理解できるがゆえに成功に近いと言えます。
ただお金という観点だけでなく、生き方そのものの問題ともいえると思います。
資産運用に関していえば、情報と人脈にはかなりの価値があります。実際にはこれらなしでの成功はあり得ません。
しかし世の中には投資の情報はタダで手に入ると考える人もいます。私に意見では、情報はタダて手に入りますが、ただの情報は役に立たないばかりか、ダメな場合がほとんどです。
少し前の話になりますが、私のセミナーに申し込んできた人がいて、2000円かかりますと伝えたところ、「お金を取るのか、金をとるなんて企業努力が足りない。他ではセミナーはみんな無料なのに。」という方がいらっしゃいました。
当然、その方の参加はお断りいたしました。というのは情報を得るのに2000円を払えない人は、我々が情報とノウハウを得るのに払った対価の価値を認識できないといっているようなものであり、正しい投資判断が下せるとは思えなかったからです。あと私もそういう方に貴重な情報を開示したくはありません。
ただで手に入る情報に基づいて投資をする人と、一般には出回らないコアな情報に基づいて投資をする人では、どちらが成功するかは言わずともしてわかる話です。
これはお金だけの話ではありません。もし人生の様々な面で成功を目指すのであれば、これまであまり注目してこなかった目に見えにくいもの、それらの価値を再認識するとよいかもしれません。