アメリカで不動産投資を考える場合、物件そのものと言うより、都市のマーケットをつかむことが非常に重要です。
その都市に雇用があれば、求人を埋めるために人々が引っ越してくるからです。これは当たり前なのですが、日本人はあまり調べていないような気がします。
都市によっては大企業が複数ある都市もあれば、一つしかないような都市もあります。雇用基盤がどれくらい安定しているかということは、購入後の賃貸経営の安定性に直結します。
あと都市によっては、賃貸物件の供給を規制するところもあります。規制が厳しいことには利点と問題の両方がありますが、その点も検討すべき点の一つでしょう。
特に最初の投資物件を買うときには、物件そのものとか利回りで考えるのではなく、まずは最初にマーケットの詳細な分析を行うべきです。そのあとに物件そのもののポテンシャルを考えるべきでしょう。
賃貸経営とは、その物件がどれくらいの収益を生み出せるのか、支出がどれくらいかかるのか、そして全体の利益率はいくらかということです。そして運営が成功するかどうかは、入居者のマーケットにかかっています。
これはアメリカの小さな町で、『激安で高利回りの』物件を買いたいという人には、面白くない投資法です。そういうやり方がないわけではありませんが、少なくとも最初の一軒目を買おうとしているならば、リスクを冒すのは考え物です。
マーケットを調べる際に、以下はさらに考慮すべき点です。
●ハイウェーの計画があるかどうか
●新しいスタジアムの建設計画があるかどうか
●大学があるかどうか
●再開発計画があるかどうか
●カジノがあるか
●空港や軍事基地はあるか
●企業の移転計画はあるか
このような点に注目して、マーケットを調べると思ってもいなかった情報に出くわすことがあります。