アメリカの若い世代がいわゆる『ラストベルト』に投資をシフトしているという報道がありました。
ラストベルトとはこのあたりで、いわゆるアメリカ国内でも衰退しているエリアことです。
ラストベルトとは?
アメリカの大都市で不動産価格が上昇するにつれて、若い世代がラストベルトに移住したり、不動産投資をするようになってきているようです。
その結果、かつては荒れていた町にも活気が出るようになりつつあります。そのような街で事業を起こしたり、荒れ果てた家を安く買い、修理したりしているそうです。
サンフランシスコやニューヨークでは不動産が一億くらいするのに対し、ラストベルトではかなりの格安で買えるため、若い世代がそうした都市に移住しています。
それには、遠隔で仕事をする人が増えていることも関係があり、もはや高い家賃を払って、サンフランシスコやニューヨークに住むよりも、安いところに移住し、バーチャルで仕事をするようになりつつあります。
Why millennials are flocking to Rust Belt real estate
アメリカ不動産は、西海岸と東海岸が最初に上がり、そのあとに他都市があがり、最後にラストベルトに上がり始めるという特徴があります。
これまでずっと上昇を続けてきたアメリカ不動産ですが、価格上昇の最終といってもよい局面に入りつつあるのかもしれません。
過去と同じ値動きのパターンをすると仮定すれば、まだしばらくは上昇していくとは思いますが、価格が下落に転じる局面が近いのかもしれません。
ただ、世界的な金融緩和のせいで、値上がりがどこまで行くのかは分かりませんが、要注意のレベルに到達したと考えてもよいのではないかと思います。