アメリカの政府系住宅ローンの滞納率が上昇を続けています。
これは初めて住宅を購入する時に多く使用される、どちらかというとクレジットスコアが低い人向けのローンです。
言い換えると、デフォルト率も高くなります。
全米では滞納率が17%を超え、30以上の都市圏では20%を超えています。
不動産価格が過熱する都市がある反面、価格の下落圧力が強まっている都市が増えています。
覚えておきたいのは、アメリカ不動産と一言で言っても、都市と街ごとに様相は異なり、一都市で価格が下落したから、全体が下落するということにはなりません。
暴落しそうな都市を狙うのか、それとも価格が上がるところに集中するのか、手法は様々だと思います。
しかし、全体的な流れを知るうえで、このデータは助けになると思います。
ランキングによると、アトランタ、ヒューストン、シカゴは滞納率が飛びぬけて高いですね。
こちらはすべてのデータです。
FHA-active-loans-with-delinquency-rate-by-MSA-through-2.28.21-and-FHA-Share-in-2019
今後、事態がどのように進展するのかは予測しにくいですが、政府の給付金がいつまで支払われるのか、
インフレがどれくらいのスピードで進むのかという要素に、不動産価格はかなりの影響を受けると思います。
今年の後半には、全体的に下落傾向がよくわかるようになると思いますが、それまでは高値圏でとどまる可能性が高そうです。