先回は日本では今後、人口減少が急速に進むという話でした。しかし話はこれで終わりではありません。人口の高齢化も急速に進みます。
統計によると、2060年には日本では86歳の老人が一番多くなると予測されています。割合で考えると、老人は赤ちゃんの三倍以上になるようです。
下記はニュースからの引用。
「2060年の推計だと、産まれてくる女の赤ちゃんは多めに見積もっても33万人、真ん中で23万人。少ない場合には16万人です。70万人以上いる86歳に対して、生まれてくる赤ちゃんが20万人強だと……。」
つまり出産できる年齢の女性が減り、それがさらなる人口減少に拍車をかけるわけです。
そうなると若者はどうなるのか? 当然ながら、負担を強いられることになります。
以下は引用。
「人口が減ると労働力が減りますが、これは同時に消費者も減ることを意味しています。企業は国内をマーケットにしているだけだと事業規模を縮小しなければいけない。
今は海外でたくさん売って、企業収益を確保しています。今後必要になる労働者をどう確保するのか。海外から入れるのが難しければ、高齢者に働かせようという方向になっています。
でも、できる仕事は限られるのではないでしょうか。
最初は定年延長でしょうね。今は労働力不足なので歓迎されますが、将来的には高齢者の比率が増加していく。そうなると、若い人から職場を奪ってしまうおそれもあって、
その調整で大きな軋轢を生みます。今後しばらくは、そこが大変なことになります。
古い世代の人が会社に残ると、若い人は働きにくい。そうなると、それがイヤになって会社を辞めていく人も増えそうですね。会社の中に残っている高齢者に対して、「
もう辞めてくれないかな」という気持ちになる人もいると思います。もちろん、高齢者にも働く場所や働きがいがあったほうがいいんでしょうけれども。
今までとはまったく違う下り坂のカーブです。これまでは足りないものをどう増やすかに知恵を絞ってきましたが、これからは余っているものをどう切っていくかにフォーカスしなければいけない。」
いずれにしても日本の若者たちにとって、明るい未来とは言えなそうです。
日本も今後、海外に出ようとする若者の数が急増するのは間違いなさそうです。もしあなたにお子さんがいて、将来を心配しているなら、
できるだけ早いうちに海外で生活できるように準備をしておくのは賢い選択と言えそうです。
この点、中国人はかなり進んでいます。富裕層はアメリカ、カナダ、オーストラリアなどに子供に留学させ、永住権を取らせるだけでなく、海外での不動産も積極的に購入しています。
今後、中国に何かがあったとしても、家族が生き残れるように現実的な計画を立てています。
日本人も海外に対する単なる憧れではなく、家族や子供の将来をもっと真剣に考える時期が来たのかもしれませんね。