先週からアメリカに来ています。
新しい不動産開発のプロジェクトがスタートすることになり、打ち合わせと契約等のため、しばらくこちらに滞在しています。
不動産開発は普通の不動産投資とは違い、多額の資金が必要になります。
測量、図面の作成一つをとっても、一回に付き数万ドル程度はかかりますし、役所との交渉の過程で、修正が必要になれば、またそれだけ余分にお金が出ていきます。もちろん土地の購入費用、建物の建築費用、インフラの設置費用等は別途かかります。
ですから、小さい開発の場合でも最低数億円、コンドミニアムを建てようとすると10億は下りません。
ですから当然、銀行融資が必要になるのですが、アメリカの銀行は不動産開発にはすぐに融資をしてくれません。たいていの場合、土地を購入し、役所からの建築許可が下りた段階で、やっと融資を実行してくれるのですが、そこにだどりつくまででも相当お金が必要なので、自己資金ですべてを賄うか、投資家の力を借りることになります。
今回は地元のある大富豪の方と共同開発を行うことになりました。
アメリカではクレジットというシステムがあり、これは日本でいうところの融資枠のようなものです。この富豪の方が私に彼の融資枠を貸してくれることになり、彼の信用で、新しい不動産開発のプロジェクトをスタートすることになりました。
つまり銀行は彼の融資枠の中から、必要な金額を私のプロジェクトに融資してくれ、彼はいわば自分の信用を貸すだけで、不動産開発事業から利益を得られるということです。私が仕事をし、彼は信用を貸すことにより、事業が進むわけです。彼にとっても自己資金を出すわけではないので、案件が安全だと分かれば、やりやすい事業なのでしょう。
とりあえずは最初のプロジェクトになりますが、今後も長くお付き合いいただけることを希望しています。
それにしてもアメリカの金持ちはケチが違いますね。日本人はやっぱり貧しいとつくづく思います。
写真は私がよく食べに行くコリアンレストランのものです。