これはよくある誤解で、アメリカの不動産エージェントたちも正しく伝えていない、あるいは正しく理解していない点です。
アメリカの大富豪たちはほぼ例外なく不動産投資をしています。
しかし彼らはただ物件を購入して、賃貸経営をしているわけではありません。
少し考えればわかりますが、賃貸経営をしているだけでそんなに儲かるなら、アメリカには大富豪だらけということになります。
もちろん賃貸経営でも利益は出ます。しかしそれは利回りで年に5-10%くらいが普通だと思います。そこから修理代、保険代、税金を払えば、どれくらい手持ちに残るのか、少し考えただけでも想像できると思います。
ではなぜ不動産開発なのか、不動産開発で資産構築がしやすい理由の一つとしては関係する法律があります。
私もそうですが、不動産開発をするとき、たいてい法律上の区分で「コンドミニアム」とするようにします。
日本人が想像するようなコンドミニアムの場合もありますし、パッと目一軒家のようなサブディビジョンもありますが、法律上の区分はやはり「コンドミニアム」とします。
これはどういうことかというと、購入者は建物を買うのではありません。彼らは建物の内部の空間を使用する権利を買うわけです。
これにはメリットがあります。一軒家のような物件に住んでいたとしても、芝刈りから雪かきから、建物の外壁の塗装まて管理組合が行いますので、購入者は自分でメンテナンスをする必要がないのです。
その代り管理組合から毎月組合費やら、管理費等を請求されます。
購入者は建物に住みますが、法的には建物の外壁、屋根、通路、土地すべては相変わらず開発業者のものです。
ですからデベの方からすると、こういうことになります。
不動産を開発する。
↓
そしてコンドミニアムとして物件の使用権利を販売し、利益を得る。この時点で投資金額はすべて回収+販売利益を得る。
↓
その後、管理費を毎月、徴収しさらに利益を得る。
↓
販売をした後にもかかわらず、開発した不動産は依然として、デベの所有物であり続けるわけです。
つまり金融機関からすると、最低でも数十億以上の試算を保有していることになります。
↓
開発不動産を担保にして、融資を引き次の開発を行う。
つまりシステム上、デベは売った後にも不動産を保有し続け、しかもキャッシュフローを半永久的に得ることになるのです。
これがアメリカの大富豪たちがやっている不動産投資なのです。これをするからこそ、加速的に資産を増やすことができるです。