少し前から孤独力を磨けとか孤独を恐れるな、みたいな本や記事を最近、多く見かけるようになりました。
今の世の中、孤独な人が多いのかもしれませんが、逆にそれを生かして自分を強くしなさい、といった考え方にはある程度、共感できるものがあります。
仕事やお金に関していえば、ただ単に寂しいかどうか、自分一人では自信がないからといった考え方をする人はたくさんいます。しかし成功している人はあまりいないように思えます。逆に自分一人でも仕事をやり抜こうとする強さを成功者の人は共通して持っていると思います。
起業して成功した人の中で、最初は自分一人で仕事を始めたという人は非常に多いのです。自分で構想をまとめ、分析し、リスクも考え、資金調達し、夜遅くまで働いていたから、強くなり成功したという人は本当に多いものです。
やはり人と群れようとする人は、心の中にどこか他力本願なところがあり、「自分がやらなくても誰かがやるだろう」とか「自分は自信がないから、誰かを巻き込んでおけば何とかなるだろう」という安易な考えがあるのかもしれません。
つまり自分の軸というものがなく、誰かに何か決定してもらい、自分はそれについていこうというとする人間ということになります。またそういう人は自分の価値観がなく、オリジナリティに欠如している場合が多いものです。
当たり前ですが、一人ですべての責任をもって仕事をやろうとする人は、全責任を取るので、努力をせざるを得なくなり、結果として実力が身につきます。個人個人の能力にあまり違いはないとしても、逃げ道を作ろうとする人に成長はないのだと思います。
人間としての戦闘力を磨くのに「孤独」は欠かすことができません。一人で何か大きな仕事を成し遂げようとするときに、実力は身につくものだからです。
私はいつも思うのですが、仕事や投資のリスクで最大のものは、かかわる人間です。成功させるのも人、失敗させるのも人だと思っています。
もし人が安易に仕事を一緒にやろうと話を持ち掛けてきたら、それが本当にリスクでないかどうか、検討するのはよいことだと思います。