昨日、フィラデルフィアのリパブリックファースト銀行が破綻し、FDICの管理下に入りました。
話によると預金の半分程度がFDIC保険対象外とのことです。
先月金融機関の延命措置として機能していたBTFPが終了しました。
金融機関はBTFPの借入額の返済をしなければなりません。そしてリバースレポの額も現況しています。
アメリカの金融機関が抱える含み損は昨年末の時点で、4000億ドルです。
そして生活費の高騰にあえぐ人々の預金引き出しと商業不動産の損失もあり、金融機関のどこも苦境に置かれています。
商業不動産の債務は今後二年間で1兆ドルを超える額の分の満期を迎え、そのほとんどが破綻すると見込まれています。
先月、不動産会社のCEOが500以上の金融機関が今後2年間の間に破綻あるいは吸収合併されると述べたことが記事になっていました。
実態としては1000を超える金融機関が債務超過状態です。
金融機関の連鎖倒産は不可避の状況ですが、問題はどのタイミングでどこの金融機関を破綻させるのかという点だと思われます。
2週間ほど前、FDIC理事がウォール街の大規模金融機関破綻の可能性に言及していました。
どの金融機関かは不明ですが、視野に入っていることは知っておくべきです。
ちなみに昨年破綻したのはファーストリパブリック銀行で、今回はリパブリックファースト銀行です。
リパブリックというのは共和国の意味ですが、何か意味がありそうですね。
リパブリックファースト銀行は連鎖倒産のドミノの最初であるという意見が根強いようです。
過去のFDICの会議の情報では、連休を利用して金融機関を破綻させる計画です。
そして直近の連休と言えば、5/3-6と5/27です。
クリフハイも5月にありとあらゆる金融の混乱が起こると述べていましたので、連鎖的な大量破綻のリスクが懸念されます。
100以上の金融機関が連鎖的に破綻するような事態を予期しておくべきですが、これは全てFRBが仕組んだ筋書きの一部です。
もう一つ面白い進展があります。
2月にトランプ大統領は再選されれば、パウエル議長をFRB議長として再任しないと述べていました。
そして昨日、トランプ大統領と彼のチームはFRBの独立性を損ない、コントロールする計画であることが報じられました。
金融政策は政権の意図を汲んだものにすべきであると考えているようです。
そろそろ本丸に手を付けるようですね。
銀は十分買いましたか?