昨日、バイデンは米兵の死についてイランに責任があるとし、どのように対応するのかを決定したと発言しました。
バイデン自身が決めているとは思いませんが、戦争することは決まったようです。
これはそもそもの話ですが、アメリカはドル体制を維持するためであれば戦争を厭いません。
仮に世界の半分の人を殺すことになるとしても、ためらいなくやるはずです。
そして中東諸国が軒並みがBRICSになびいている中でも、米軍は中東に駐留しています。
変な状況ですが、米軍が守っているのは人や治安ではなく原油であることを示すものです。アメリカという国家の本質を示すものですね。
これに対応してか米国債金利は急落しました。つまり市場はイラン攻撃は非常に大規模なものになると考えていることになります。
今週末の可能性が高いと考えられています。
イランはBRICS加盟国なので、イランへの攻撃=ロシア+中国との直接対決を意味します。
両国ともアメリカに重大な警告を与えていますが、プーチン大統領は「イランへのいかなる攻撃も最大限の報復攻撃をもって対応する」と述べています。
報復攻撃として可能性が高いものは、アメリカの金融システムに対するサイバー攻撃のようです。
既に非常に脆弱になっているアメリカの金融システムですが、一時的に使用不可になる事態を予期しておくべきだと思います。
他国への影響は分かりませんが、現金を手元に用意しておくことは重要です。
別の話です。
昨晩、ニューヨークバンコープという名の金融機関の株価が急落し、取引停止になりました。
破綻のリスクが高まっていますが、この金融機関は大手金融機関のフラッグスターの子会社です。
ここで知っておくべきことと言えば、なぜ破綻が起こったのかという点です。
昨年の3月にシグニチャーチャーバンクが破綻した際に、NYCバンコープは資産を買い取っていました。
シグニチャーバンクの資産を引き継いだことが原因と役員は語っていることからも、個別の事例ではなく連鎖倒産になる可能性が高いと言えます。
すでに金融危機は終わったと考える人もいますが、そうではなく水面下でくすぶり続けているわけです。
FRBは来月からBTFPの停止を決定していますし、金融機関救済の手段が限られている中で、どのように波及していくのかに注目が集まっています。
いよいよバンクランの連鎖が起こるのでしょうか?