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債務=貯蓄であるとする驚愕の主張

最近、非常に面白い話を聞きました。

言葉の定義を変更したり論点をすり替えることで人々を洗脳しようとする動きはあちこちに見られますが、こんなところにも登場しました。

 

アメリカでは債務が急増し34兆ドルを超えましたが、債務について経済学者のステファニー ケルトンが変なことを言い始めました。

この方はMMT理論の提唱者で、日本でも広く知られています。

 

彼女の最新のインタービューの内容が「債務が34兆ドルを突破したが、心配すべきか?」というタイトルの記事でリリースされました。

The national debt tops $34 trillion — a record high. How worried should we be?

ここで驚愕の理論を展開しています。

ケルトンは"債務"という言葉が人々を不安にさせると述べ、「私が債務の数字を見る時は、私たちの貯蓄が増えていると考えることにしている」と述べています。

34兆ドルという数字は、アメリカの歴史を通じて絶えず資金供給をしてきた証であり、見方を変える必要がある。

そして貯金が増えているからと言って心配する人はいないのと同じで、見方を変えれば全く違う結論に到達するとしています。

その後に、債務が増えることは余剰資金が増えることであるとも述べています。

つまり、債務=貯蓄だとする驚愕の主張を展開しています。

 

しかしインタビューではこの主張に対して鋭い切り込みが入りました。

債務は貯蓄であるという主張に対して、米国債格下げや政府デフォルトのリスクがあるのではないかと痛い質問をされています。

彼女はそれらは経済の問題ではなく、政治の問題であるとしています。

その中で、「政府が閉鎖に追い込まれたり、米国債の利払いが数回止まるといったようなことは大した問題にはなりません。」

と言ってはみたものの、すぐに否定し「いや、政府が閉鎖したり利払いが止まると大災害になりますが、決してそんなことは起こりません。」と述べています。

要するに、債務は貯蓄などではないと認めたも同然で、すぐに化けの皮がはがれてしまいました。

 

通貨発行権があるので、ギリシャのように破綻することはあり得ないという従来の主張を繰り返しましたが、通貨を発行しすぎて通貨のハイパーインフレが起こることに言及しませんでした。

これほど馬鹿げた話は久しぶりに聞きました。

こうした人が基軸通貨ドルの動向に強い影響を与えているという事実は、我々一般人がますます銀を買い続ける理由になります。

金もそうですが銀はコントロール不能になっている政府の対する唯一とも言えるリスクヘッジの手段です。

 

昨晩は銀の価格が暴落しました。

買い増しを予定している人にとっては良いチャンスとなります。

価格の動向に惑わされがちになりますが、価格≠価値であることを肝に銘じたいものです。

デリバティブによる価格操作はトレーダーたちにショートポジションを取らせるためのものであると、価値はないという印象を与えるためのものです。

コメックスのペーパーシルバー vs  中国の現物大量購入の様相が濃くなってきました。

上海取引所からも大量の銀現物が買い手に引き渡されており、在庫が急激に減少しています。

 

昨日、ツイッターで米国鋳造所が銀の現物をコメックスではなく商社経由で調達したことが話題となっていました。

今月はもう後半ですが、コメックスの現物調達がまだ終わっていません。

通常は保管料の関係で月の頭に現物を引き渡しますが、今月は20日を過ぎても終わっていません。

 

いつ銀価格が高騰するのかは分かりませんが、完全に在庫が底を付く日は非常に近いのではないかと思っています。

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