経済システムの崩壊のタイミングを計る指標として、最近はリバースレポが注目されています。
金融機関間のオーバーナイトがハイリスクのため、しばらく前からどこの金融機関もFRB相手に担保を引き換えに預金を預け入れています。
金融機関にとってはリバースレポに資金を入れておけば、高金利を受け取れるわけです。
それにもかかわらず資金を引き出すということは、預金の引き出しや債券の支払い等で現金がどうしても必要だということになります。
そしてリバースレポの残高がゼロになるということは、どこの金融機関にも余剰資金が$1も無くなるということを意味します。
そのためリバースレポの残額を見れば、破綻までどれくらいなのかを推し量ることができると言われています。
リバースレポがいつ空になるのかについては意見が分かれますが、少しずつ減っていき数か月以内にゼロになると見られています。
別の大事件が起こらないという前提の話で、何かが起これば一瞬のうちにリバースレポは空になります。
一般的には以下の二つの事が起こると言われています。
まずは貴金属価格の暴騰、そして強烈なデフレが発生します。
一夜のうちに貴金属価格が大暴騰するのに対し、不動産のような負債で成り立っている資産や紙の資産は価値を瞬時に失うことになります。
この時には一気に資産の大移動が起こり始めることになります。
大富豪であった人たちが一夜にして一文無しになるかもしれず、反対に短期間の間に多くの資産を手に入れる人たちが出できます。
これまで銀を買い続けてきた人たちは、その時に何をするのかについてある程度の計画と準備をしておく必要があると思います。
大混乱の最中、資産を入手するのはメンタルの強さが必要です。
誰も彼もが自分を守ろうと必死になっている時に、リスクを取るためには良い計画が必要ですね。
私は常々書いていますが、アメリカの不動産は日本とは大きく異なり資産構築の優れたツールです。
日本とは違い利回りだけでなく、適正価格で買えば価格が上昇していくという特徴があります。
最近は銀行の支店が次々と閉鎖されていますが、閉鎖された物件が格安で売りに出されています。
銀行は大抵、人通りが多い便利な場所にあることが多いのと、物件によっては歴史的に価値がある建物に入っていることがあるものです。
私はリーマンショックの後に閉鎖された銀行の売り物件を見に行ったことがありました。
この物件は一等地にある歴史的建造物でしたが、当時は良く分からず見送ったことがあります。
今回は前回以上に多くの銀行支店が売りに出るので、ポートフォリオの一つとして検討する価値はありそうです。
1つ持っておくだけでも、人生は大きく変わるはずです。
既に多くの物件が売りに出でいます。
買い手がつかないのか、ほとんどの物件がオークションとなっています。
恐らく連鎖倒産が起こる時には大量に売りに出るはずですし、買い手はどこにもいないはずです。
文字通り銀行を買うチャンスが来るのかもしれませんね。