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UBS銀行のうわさは本当なのか?

数日前に取り上げたスイスの巨大銀行UBSの件です。

内容を一部訂正いたします。

これまでに分かっていることだけを取り上げたいと思います。

SNS上で浮上しているのは、UBSが債権の支払いを延期したこと、そして債権の存在そのものを削除したという話です。

それ以外には預金の引き出しが拒否されたという内容の手紙、そして手紙を公開した人に補償を求めるとする内容の手紙が出回っています。

同時に流布しているクライアント宛ての手紙とされるものは、AIで合成した画像だとする声も上がっています。

SNS上では本当だと信じる人もいれば、内容が怪しいとする人もいます。

現時点では情報確認が取れないので、噂程度だと考えるべきでしょう。

 

ここからはメディアで報道されている内容になります。

「CEOのセルジオ エルモッティがどのようにUBS銀行を救いたいのか」と題する記事がリリースされています。

「銀行を救う」とは過激なタイトルです。

How Sergio Ermotti Wants UBS to be Saved

この記事の中でCEOはUBSは破綻するとは思わないものの、救済が必要な時にはどうすべきなのかに関する見解を述べています。

記事の中では問題が発生しても衝撃を十分吸収できるとし、税金によるベイルアウトの可能性を否定しています。

破綻の際にはスイス政府ではなく、海外の個人の買い手に買収されることを望むとしています。

破綻しないとしながらも破綻するとすれば、スイスだけの問題ではないとも述べています。

(政府がベイルアウトできない規模だと認めているようにも思えます。)

またデジタルバンクランのことを念頭に置き、他国同様規制を強化すべきであるとしています。

今年の三月にシリコンバレー銀行が破綻した際に、バンクランが発生しましたが、イエレン財務長官はバンクランを防ぐために政府が介入することを提案していました。これと同じことを念頭に置いていると思われます。

このCEOの発言をどのようにとらえるのかは、個人個人異なると思います。

 

これは先月の最初の報道になりますが、スイス政府と銀行はバンクランを防ぐための新たな規則を考案していることが報じられています。

ただ内容については言及がなく、富裕層向けの規則になるとだけ説明されています。

下のリンクによると、預金の引き出しの量とスピードはスイス政府が予想したペースを遥かに上回っていること。

多額の金額の引き出しには費用を徴収する案と同時に、引き出さない顧客には高金利を提示するという案が骨子のようで、UBSも話し合いに加わっています。

つまりバンクランに対応する資本力はないということになります。

Switzerland: new measures to prevent bank runs

 

そして先週、セルジオ エルモッテイが"職務怠慢"な銀行スタッフに対して、当局が制裁を加える法律の制定を求めたことが報じられています。

ただ職務怠慢とはいったい何なのかに関する説明はありませんでした。

ただ話の流れからすると、預金引き出しを止めることが職務に含まれていると考えられます。

ここまでがメディアで報じられている内容です。

 

どのような対策を講じたとしたとしても、バンクランは始まる時には始まってしまうものです。

下の動画を見ていただきたいと思いますが、銀行には現金があまりなく、預金額の10%以下しかありません。

銀行が破綻寸前であるという噂が広まって一定数の人が取り付けに来ると、保管金額を上回ってしまうのです。

つまりただの噂であったとしても人々が不安に感じて預金を引き出すと、銀行は本当に破綻してしまうものなのです。

そういう意味では今、SNSで広まっているUBS銀行の噂はバンクランを引き起こしてしまう可能性は十分にあります。

特に昔とは違い、情報伝達スピードは格段に速くなっています。

銀行は安全だと発言する一方で、かなり厳格なバンクラン発生の場合のシナリオ作りが進めているをどのようにとらえるのかは、人それぞれだと思います。

破綻したクレディスイスのCEOも破綻直前まで、銀行の「流動性は極めて健全だ」という発言を繰り返していたことは記憶に新しいと思います。

そして発端はCEOが書いたメモによるもので、そこから噂が一気に広まりました。

 

今回のUBSの件の信ぴょう性は高くはありませんし、この手紙をリークしている人は拡散してくれれば対価を支払うとまで述べていました。

動機が何なのかは分かりませんが、UBSを追い込む目的があるのかもしれません。

金融危機が叫ばれている今、金融危機を引き金となるのはSNS上で拡散する噂なのかもしれません。

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