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巨額の含み損を抱えるメガバンク

昨日の記事で、銀行支店の大量閉鎖が起こっていることについて触れました。

 

昨晩、バンクオブアメリカ(BAC)が第三四半期に1316億ドルの含み損を出していたことが報じられました。

第二四半期は1060億ドルの含み損でしたので、損失が拡大した形となっていますが、損失のほとんどは国債だと報じられています。

この間、米国債の金利は1%程度上昇しましたが、それにより損失が拡大したことになります。

デリバティブのほとんどは金利絡みの商品なので、ほんの少し上がるだけで巨額の損失が積みあがっていくことになります。

今後も金利が上がり続けると、どうなるのかは分かると思います。

人々が金融機関に対する信頼を失うまでに、あとどれくらいかかるのでしょうか?

Bank of America's unrealized losses on securities rose to $131.6 bln

JPMは400億ドルの損失を計上しており、計算上はBACよりも少ないことになりますが、分類と計算のトリックがありそうです。

シティとウェルズファーゴはデータの公開を拒否し、11月初旬に公開すると見られています。

 

報道では含み損とされていますが、問題は含み損が出ている資産を売却する時に損失は現実のものとなります。

そして、実際にすでに大量に処分を始めています。つまりもうこれ以上、耐えきれないということです。

昨晩の報道では、ウェルズファーゴとJPMが130億ドル相当の米国債を処分したことが報じられています。

資金不足が深刻なため、巨額の損失を出すとしても国債を売らなければなければならないほど焦っているということになります。

Wells Fargo, JPMorgan Sell $13 Billion of Bonds Post-Earnings

 

含み損のデータ公開を拒否したシティですが、財務担当役員が引退しました。

報道によると、2.4兆ドルの資産を管理していましたが、6/30の時点の運用成績は同僚の中でも最高の3.52%だったとしています。

要するに大量の米国債を買ってしまっていたということと、泥船から逃げ出したということです。

いつもそうですが銀行家が辞めるというのは、何か大きな問題があるということです。

 

そしてあちこちで大量解雇が起こっています。シティもウェルズファーゴもPNCも大量解雇に踏み切ったことが報じられています。

 

デリバティブというのはあちこちにあるものですが、主要な役割を担っているのは少数の大手金融機関だけです。

そしてそれぞれがお互いのリスクを背負っています。つまりどこか一つ破綻すれば、連鎖破綻を起こします。

ちなみに下の表は主なデリバティブホルダーで、単位は100万ドルです。

ほとんどの人は預金が引き出せなくなってから事態に気付くのかもしれませんが、崩壊のサインがあちこちに出でいます。

パンデミック以降、毎日のように事件が相次いでいるので、感覚が麻痺しがちな傾向があるのかもしれませんが、今は正念場です。

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