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シリコンバレー銀行(SVB)破綻はただの偶然?

シリコンバレー銀行(SVB)の破綻に関しては多くの憶測が飛び交っています。

地方銀行だから影響は軽微だとする人もいますし、たまたま破綻しただけで他の金融機関は大丈夫だとする人もいます。

 

確実に言えることは、SVBの破綻は世界経済の崩壊の過程で発生した症状の一つで、中央銀行が意図的に引き起こしているものです。

FRBによる短期間の大幅利上げにより、多くの金融機関は苦境にあります。

預金は大幅に減り融資はできなくなったため金融機関の収益が激減しているのと同時に、特にモーゲージ債で巨額の損失を出しています。

SVBの崩壊は現時点で目に見えている部分というだけで、水面下では大崩壊が進んでいます。

ユーロダラーと呼ばれている国外で還流している市場でも問題は起こっています。

 

すでに波及リストなるものが出始めていますが、特にシリコンバレー企業の多くが大金を失ったことになります。預金の93%は保険の対象外です。

そしてほとんどの会社はレバレッジを利かせていますので、今回のトラブルで破綻に追い込まれたり、大量解雇を行う会社もあることでしょう。

多額の資金を失った会社の中には、SVBから融資を引いている会社もあります。

ここでの問題は預金は失ったにもかかわらず、借りている融資に関しては契約により返済を迫られるという点です。

そして金融機関への影響ですが、現在リスクが指摘されているのは10の金融機関です。問題はもっと広がると思われます。

10 banks that may face trouble in the wake of the SVB Financial Group debacle

 

ここで我々が知っておくべきことですが、SVB破綻数日前にイエレン財務長官は、経済には何の問題もないと発言していました。

そしてフォーブス誌はアメリカのベストバンクとしてSVBを選出していました。

ムーディーズは3日前にSVBの格付けをAとしていました。ティア1バンクに分類していたようです。

著名アナリスト、ジムクレーマーは先月、SVB株を"買い"だとして勧めていました。しかしSVBの役員たちは破綻の直前の大量の株式を売却していたようです。

チェイスは顧客に対し、SVBから資金を引き揚げてチェイスに急いで移すように勧めていたようです。

これらの専門家たちや格付け機関の行動をどう思われますか?

 

月曜日にFRBは緊急会議を開催して、事態の収拾を図るようです。

週末でも緊急会議を開けるはずなのに数日伸ばしているところに何らかの意図を感じます。こうしている間にも問題は広がっています。

FRB数日前に利上げを強行すると明言していましたが、このまま利上げを継続するのでしょうか?

資金注入しなければあっという間に手が付けられなくなると思われますが、どこまでシステムを延命させるのか、そしてデジタルドル導入のタイミング判断との関連もありそうです。

いずれにしても預金の取り付け騒ぎは不可避な状況ですね。

 

これはシンプソンズの1994年のアニメですが、SVBで預金取り付け騒ぎが起こるとしています。これもただの偶然なのでしょうか?

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