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米財務省も金融機関潰しに参戦したということ

アメリカ議会は債務上限の引き上げを決定しました。

これで事実上、2025年まで"上限"なるものは撤廃されることになりました。

そして、一気に大量の国債が発行されることになります。

私も含めてアメリカデフォルトによる経済危機を予期していた人にとっては肩透かしとなりましたが、これには隠された目的があったようです。

 

引き上げの結果、今月中に1兆ドルの国債が発行されることになります。

金利は5.25%かそれ以上ということでかなりの高金利です。発行されるのは一か月と一年満期の短期国債です。

国債を販売代金の半分は過去の国債の利払いに充てられます。→ ポンジー詐欺

残りの半分は財務省のTGA(財務省一般口座)に入金されることになります。

 

これは言い換えれば、金融市場から今月中に5千億ドル分の流動性が低下することを意味します。

他のところにあった資金が一気に吸い上げられて、TGAに向かうことになります。

最も影響を受けるのは中小金融機関の預金でしょう。これにより資金流出がさらに進み、金融機関は大量に破綻することになります。

そしてそれと同時に中小企業は金融機関の破綻により、融資が受けられず大量に破綻に向かうことになります。

要するに流動性リスクを一気に高めたということです。

流動性リスク

 

株式も影響を受けることになります。

これまではTGAの残高とS&P500には相関関係があると言われてきました。TGAの残高が減れば株高になり、その反対になれば株安になるというものです。

株式市場から資金を吸い上げるため、ここでの資金調達が難しくなる企業が複数出で来ることも予測されています。

それ以外にも低金利で組まれているデリバティブからも資金が流出することになりそうです。

 

これまではFRBが行ってきた利上げのため流動性がなくなり、それによる金融危機が起こってきました。

CBDC導入のための金融機関潰しであると考えられてきましたが、ここにきて財務省と議会も攻撃に加わったと考えるべきなのでしょう。

今回の債務引き上げは事実上のQTであるということです。

FRBは利上げを担当し、財務省は流動性を一気に低下させる役割を果たすことになりそうです。

リセットの前に早く破壊して大量の失業者を出し、人々から富を奪いたいのでしょう。

 

現在、アメリカのマネーサプライは19兆ドルあると言われています。

報道では4兆ドルの国債を発行するとしていますが、上限はないので事実上完全破壊がなされるまで流動性を吸い上げることが可能になりました。

今回の債務引き上げに関して、ウォール街が1兆ドルの衝撃の結果を心配しているとする記事が出でいました。

あるヘッジファンドの創始者は「突然、非常に深刻な流動性の低下が来る」ことを懸念しています。

パッと目には分かりにくいのだが、非常に現実的なリスクであるとしたうえで、債務引き上げ合意から数週間以内に、何かが壊れる可能性を指摘していました。

Wall Street Fears $1 Trillion Aftershock From Debt Deal

 

これまでにいくつかの金融機関が破綻しましたが、今月は複数の金融機関の同時破綻を予期すべきだと思います。

水面下では非常に危険な動きが起こっていることを知っておくべきでしょう。

クリフハイも述べていましたが、来週末あたりから表面化するのかもしれませんね。

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