情勢はかなり流動的で、短時間のうちに180度変わる可能性もあります。
しかし可能性としては以下の2つか、この組み合わせしかないと思います。
1. 巨額の資金注入をして、崩壊を食い止めようとする → ハイパーインフレになる。
2. 何もせずに崩壊させて、リセットに向かう。→ ハイパーインフレになる。
誰が仕掛けているのかは不明ですが、恐らく途中からコントロール不能になると思われます。
イエレン財務長官はSVBの救済を表向きには否定しました。
「過去の経済危機では金融機関が救済されてきたが、そのせいでシステムの改革がなされてこなかった。我々は同じことを繰り返さない」と述べてベイルアウトに反対する立場を明らかにしました。
同時に預金者のニーズには答えるために、対策を取るとも述べています。
預金高は1730億ドルで、そのうち48億ドルのみがFDICによる保険の対象となっているようで、ほとんどが保障の対象外です。
FDICとFRBは金融機関の連鎖倒産を食い止めるための機関創設を希望していることが報じられています。
月曜日にSVBの預金者全員は預金引き出しが可能になると、政府は発表しているので、事実上ベイルアウトをするということのようですが、問題は本当に引き出しが可能になるのかどうかという点です。
インサイダーの中には、月曜には預金引き出しに10万人以上列に並ぶことになるが、引き出しはできないとする金融関係者もいます。
アメリカでは特に金融機関には多額の現金は用意していないことが多いので、引き出しはできなくなると考える方が理に会っているように思えます。
人々の間に恐怖感が広がると、制御不能になるので何とかして安心させたいということなのでしょう。
細心の財務省の告知によると、FDICの預金保護額は25万ドルではなく上限撤廃とする方向性のようです。FRBの印刷機を極限まで加速させるということになりそうです。
これは要するにこれまでの利上げ政策を放棄し、一気に利下げと金融緩和を再開する方向性に舵を切るということなのかもしれません。
そしてベイルアウトのお金を負担するのは、もちろんアメリカ国民になります。
そして恐らくこれは今のシステムにおける最後の金融緩和となるはずです。
そして金融危機は週末の間にも一気に広がっています。
昨日まではリスクがある銀行は10行という報道でしたが、20行に膨れ上がっています。ただこれも今のところの数です。
そして連鎖倒産リスクのある銀行の閉鎖に乗り出しています。
ニューヨークシグニチャー銀行ですが、要するにベイルアウトしたということです。ここもロスチャイルドの銀行でしょうか?
コインベースが巻き込まれたという話もあります。
そして週末の間に海外にも飛び火しています。報道されているのはイギリスとカナダですが、他国も同様でしょう。CDS関連でしょうか?
今は急速に金融危機が拡大しているわけですが、シナリオとしては地銀を破綻させた後に、大手銀行が合併するシナリオのようです。
そして"同じことを繰り返さない"とした上で、CBDC導入に踏み切るのかもしれません。
その間にも富裕層を"ベイルアウト"して、中級層にすべてを負担させることになるのだと思います。
FRBの緊急会合はアメリカの月曜日なので、それまでの間にも金融危機は拡大していきます。
被害を拡大させるのはシナリオだと思いますが、途中からコントロール不能になって大手銀行も巻き込まれていくと思います。
デリバティブの崩壊が始まると、誰にも止められません。中央銀行はシステムすべてを救済しようとするのでしょうか?
そのころにはハイパーインフレが発生しています。
今この瞬間も被害が拡大しています。今週は大荒れになりそうです。
クリフハイは3月上旬にデリバティブの問題が発生するものの、何とかして抑え込むが別のところで問題が発生するといった仕方で、次第に崩壊に向かうとしていました。
まだ時間があるうちにできる限りの準備をしてくださいね。