ある話があります。
金利を20%まで上げることでインフレを鎮静化させたことで有名なポールボルカーは、FRB議長をやめた後にある時、ビジネススクールの学生の前で話をしたことがあります。
学生30人くらいの前だったようですが、100ドル札と1万ドル札を見せて聞いたそうです。
(アメリカでは1920-30年代に1万ドル札が存在していました)
「この2つの紙幣の違いは何ですか」、と。
その後に、彼はこう言いました。「この2つに違いはありません。両方ともIOUです。」 (IOU=I owe you、つまり借用証書のこと)
この話を聞いた学生は、彼が話したことを理解するのに、非常に長い時間がかかったと述べていました。
元FRBトップが言うのですから、私たちもこの真意をよく理解すべきでしょう。
発展途上国では、たいてい人々は自国の通貨を信用していません。というのは、政府も政治家も組織そのものが腐敗しているからです。
そして今のアメリカ政府は非常に腐敗していることに、多くの人が気付き始めており、通貨の信用が下落しています。
ドル札が腐敗した政府のIOUであることを、人々はそろそろ気づくはずです。
信用できない人たちが発行した借用証書に価値などないことを、痛い仕方で理解させられることになります。
今朝にFRBは利上げをしましたが、これは金融崩壊を早めるためのものです。
金融機関が保有する巨額のデリバティブはもちろん、住宅金利もさらなる上昇は確実で、バブル崩壊は必至な状態です。
利上げに先立って発表されたデータでは、不動産販売数がこれまでの上げのせいで大幅に減少しています。
少し前の予測では崩壊の前に、仮想通貨と貴金属が大暴落するというものがありましたが、どうやら少しの調整くらいで大幅の上昇に転じるようです。
予想よりも米ドルの崩壊のスビートが早いのが原因のようです。
時期的には8月の後半ごろで、まず仮想通貨が上がり始め、次いで銀価格が上昇するとのことです。
以前のWebBotのデータで、銀価格がまず$1上がり、次の日も$1上がり、そしてその次は$5、そして$20上昇するというものがあります。
恐らくこのプロセスが始まる時に、米ドルはほぼ完全に崩壊しているのだと思われます。
あと数日で8月に入りますが、複数のブラックスワン的なイベントが起こる月となりそうです。
今、アメリカと中国の間でペロシの台湾訪問を巡って、もめています。
今朝、エズラコーエンは中国が台湾進攻を始めようとしていると述べていました。そして台湾進攻が始まれば、日本経済はもちろん世界経済が崩壊します。
非常に暑い8月になりそうです。