アメリカ不動産情報

ラスベガス不動産と水不足

最近はアメリカの不動産バブルが崩壊したことに関するデータが多すぎて、あまり取り上げていませんでした。

ですが、ほぼ間違いなく大恐慌とそれに伴う、資産の消失、そしてそれを安く買おうと待ち構えている人たちへの富の移転が起こる中心地はアメリカだと思われます。

アメリカ不動産データ大手のブラックナイトが先月の不動産市場に関するデータを公表しましたが、差し押さえの数が440%増で、170万件になるそうです。

Recession Warning? Total US Foreclosures Starts UP 440.91% YoY In June (Black Knight)

これはまだまだこれから悪化していきます。

バイデン政権は"景気後退"という経済用語の定義を変えることで、アメリカ経済が好調のように見せかけたいようですが、いくら言葉を変えたところで実態は変わりません。

アメリカも日本と同様、正社員としての仕事を失い、マクドナルド等のパートタイムの仕事につかざるを得なくなる人が増えていますが、この次に来るのは失業率の増加と、インフレの悪化のダブルパンチだと思われます。

明日にはFRBが大幅利上げをすることが見込まれており、住宅ローンの金利がまた大幅に上がるのは確実です。

FRBがMBSを買わなくなっているため、民間の金融機関が買うわけですが、リスクプレミアムが追加されるため、1%の利上げで2.5%-3%金利が上がるようです。

 

ところで今回のアメリカ不動産バブルの崩壊で、私が注目している都市の一つにラスベガスがあります。

ラスベガスというのは、歴史的に不動産バブルの膨張と破裂を繰り返してきた都市のひとつです。

砂漠の中にあるという特性上、バブルになると砂漠の中に住宅地を造成して町が広がっていきます。

ニューヨークやサンフランシスコといった建設する土地が限られている都市は不動産価格が供給不足になりがちなのに対し、ラスベガスはそうではありません。

バブルが弾けると、一気に供給過多になり価格は暴落します。

経済の崩壊とWEFの変なアジェンダのせいで、不動産の大崩壊が始まっていますが、これに拍車をかける要素があります。

 

どこかで書いたかもしれませんが、それは水不足と停電です。

これは水源となっているレイク ミードですが、完全に干上がる可能性も指摘されています。

コロラド川も干上がっているようです。

Third Set of Human Remains Is Found at Lake Mead Since May

The West’s most important water supply is drying up. Soon, life for 40 million people who depend on the Colorado River will change.

水不足になっているのは、ラスベガスだけでなく同じ水源を使用しているカリフォルニアも同じですが、

庭への水やりと洗車が規制され、「水警察」なるものが登場したようです。

LA residents can only water their plants twice a week - and it’s enforced by the ‘water police’

 

ラスベガスですが、このまま行けば不動産バブルの崩壊と同時に水不足と停電にも見舞われる見通しです。

ラスベガスのような熱い場所で、電気と水がないというのは、人が住めない状況になることを意味しています。

ここ数年の間、カリフォルニアから逃げてきた人がラスベガスに流入していましたが、状況は一転しつつあります。

水不足とそれに伴う停電が原因で、多くの人がこの都市から移動すると予測する人もいます。

このまま行けば不動産の暴落だけでもリーマンショック時よりもひどい状態になりそうですが、水不足と停電、そして通貨の崩壊といった他の要素も加わればさらなる安値で買えるようになるのかもしれません。

参考にリーマンショックの後にいくらくらいで買えたのかに関して調べてみました。

私は買いませんでしたが、2万ドル台でコンドミニアムが売りに出されていたのを何度も見かけました。

今回はそれ以下で買えるようになるのでしょうか?

すでに多数の売り物件が売りに出ていますが、これから値下げ競争が激化するのと同時に、大量の差し押さえが流入します。

水不足の影響をもろに受けるのは、ラスベガス、そしてカリフォルニアの不動産ということになりそうです。

 

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