少し前に、ウガンダで大量の金が発見されたという報道がありました。
どれくらいかというと3900万トンという途方もない量です。
例えば、ロシアは2000トンを少し超える量の金を保有しており、多いと考えられています。
ウガンダ政府の数字が正しいという条件付きではありますが、この量は世界中に現在存在する金の量に相当すると考えられています。
要するに金の量が二倍になったと考えた方が良いわけです。
金というのはお金としては価値がありますが、それ以外には使い道がありません。
そして恐らくウガンダだけでなく、グランドキャニオンといった世界中のあちこちに大量に埋蔵されています。
金は希少金属で、それ故に価値があるというのはメディアによる印象操作なのかもしれません。
Uganda's Discovery Of '31 Million Tonnes Of Gold Ore' And What It Could Mean For World Gold Market
Uganda finds 31 mt of gold ready to be mined; signs up Chinese firm
銀の方が希少価値が高いと言われるのは、銀の鉱山というのはどちらかというと数が少なく、銀のほとんどは銅と亜鉛を中心としてた他の金属の採掘の際の副産物として採掘されます。
しかしメディアは銀が不足しているとは言わず、代わりに銅が足りないと報道します。
本当に足りないのは、銅採掘の際に取れる銀です。
深刻化する銅不足、導電性を高めたアルミニウム合金は救世主となるか
もちろん金には価値があります。世界では金本位制の流れが進んでいますが、銀本位制にしないのは量が足りないからです。
ということで、金を大量に買われてしまった方は銀の割合を増やしておく方が良いのかもしれません。
個人的には金価格も上がると思いますが、長期的には希少性から銀価格は金価格を上回るようになる、という推測にもそれなりの根拠があるのかもしれません。
金というのは、我々が思うよりもありふれた金属になりかねないわけです。