アメリカで新たな進展がありました。
"E-CASH" なるものを発行するための法案が、アメリカの国会に提出されました。
US e-cash: Bill proposes digital currency that replicates cash, bypasses the Fed
これには特徴があります。
米ドルのデジタル版とのことですが、発行元はFRBではなく米財務省とのことです。(FRBはもう用済みということ?)
そしてこれはCBDCとは異なり、またブロックチェーン技術の使用もせず、インターネットへの接続も必要としないようです。
そしてレジャーを使用しないため、現金と同様プライバシーに配慮を払うものとなるそうです。
この法案はデジタルドル導入の先立つ試験プログラムではないとしながらも、FRBとバイデンのこれまでの取り組みを前進させるためのものであるとしています。
そして90日以内の導入を目指しているようです。(今のドル体制は90日も持たないということかも)
要するに、こういうことのようです。
CBDCの目玉とするグレートリセット計画は大多数の人の反対により暗礁に乗り上げているので、仕方なくかなり妥協したプランを急いで出してきたということのようです。
ちなみに40ほど前にECASHなるものが発明されており、グレートリセットの代用品として、過去の開発品を引っ張り出してきただけなのかもしれません。
昨日、日銀が無制限の金融緩和に踏み切ったことが世界中で報道されました。
日銀 国債無制限買い入れ実施 あすから初の「連続指値オペ」へ
海外の報道では応札は日銀以外にはなかったと報道しています。つまり発行するのも日銀で買い手も日銀だけ(?)という状況のようです。
ただ日本国内の報道では金融機関が入札したと伝えています。
今の日本の消費者物価指数は9.3%(公式の数字)で金利が上昇したとしても、2.7%ですから日本国債を持っているだけで、確実に毎年6.6%の損失がでます。リターンはありません。
これは日本だけでなくアメリカでもEUでも同じです。まともな人は買いません。
つまり誰も買いたくない → 代わりに中央銀行が買う → その原資は金融緩和で捻出する → 結果、インフレが進行+増税となります。
日銀の見解によると、今の日本のインフレ率は"低すぎる"そうです。要するに日銀は火に油を注ぐ決断をしたと言ってもよさそうです。
日本ではこれ以上税率を上げられないので、さらに搾取するためにインフレを加速させることにしたようです。
日銀は日本国民を救うことではなく、さらなる搾取を目指すと公言したと同時に、世界に対して円はいかに危機的な状況であるかを公表したかのようなものです。
円安はこれからも進んでいくと思われますし、ここで台湾侵攻でも起これば一気に深刻化する可能性もありそうです。
これと対照的なのはロシアです。ロシア中央銀行は世界で最も健全な国家運営をしています。
というのは借金がゼロであることに加え、莫大な天然資源を有しているからです。
そして昨日付で、金と原油とルーブルをペッグさせました。
非友好国は原油と天然ガスの代金としてルーブル、あるいは金での支払いを要求する反面、友好国はビットコインでも購入できるとしています。
3/31移行、EU諸国はルーブルで支払わないならば、ガスを止めるとしています。
ルーブルでの支払いを拒否するならば、ガスを「タダで」送ることはしないそうです。かなり強烈ですね。
Russia proposes bitcoin payment for oil shipments to ‘friendly’ countries
これに反応して仮想通貨は全般的に大幅高となりましたし、ルーブルも大幅に反発しています。
偽物と本物の差が日々広がっていく気がするのは私だけではないと思います。
我々一般人は、政府は信用できないのでじぶん銀行をコツコツと作る以外に方法はなさそうです。