昨年の春にSLV(銀のETF)の30%以上を大人買いしたヘッジファンドがありました。
このファンドはPrivate Advisor Groupという名前ですが、昨年末に理由を公表せずに購入したSLV株式をほぼすべて売却してしまいました。
これは推測なのですが、これまでも銀のマーケットで買い占めをしようとした人たちは、JPモルガンを除く全員が政治的圧力をかけられてきました。
ハント兄弟、そしてウォーレンバフェットもそうでした。
ウォーレンバフェットが手放さざるを得なかった銀がのちにSLVの原資になったといわれていますが、いずれにしてもアメリカの政府機関は銀の買い占めを行おうとする人に対して、目を光らせているのは事実です。
せっかく取得したSLVを手放してしまったこのファンドですが、すっかり諦めてしまったかというとそうでもなかったようです。
というのは、今度は違う方法で銀を買い進めていることが判明しました。
今度はSprott のETFを大人買いしていることが判明しました。こちらも銀の現物を保有しているETFです。
要するに何が起こっているのかを知っていて、そう簡単にはあきらめないということなのでしょう。
価格操作を続ける銀行と、現物を干上がらせようとするヘッジファンドの戦いが水面下で起こっています。
コメックスの現物はなくなりつつあるのと同時に、これと同様のヘッジファンドが現物を大量に買いあさっています。
銀が上がる時は、上昇率はビットコインを超えると考えられています。
これまでの既成概念で金の方が銀よりもはるかに貴重だと思い込んでいる人がほとんどですが、それは間違いです。
ちなみにPrivate Advisor Groupの規模は3000憶ドルだそうです。
銀の市場規模は小さく、今後もヘッジファンドに狙われるのは間違いなさそうです。