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東側諸国は新たな基軸通貨を構築

ドル圏とユーロ圏では経済の崩壊が進む一方で、ロシアと中国では脱ドルに向けた動きが加速しています。

 

西側諸国の次世代の基軸通貨はIMFのSDRであると、常々言われてきました。

そしてこれはグレートリセットの通貨となると考えられていたわけです。

SDRは各国の通貨のバスケットの事ですが、人民元はかなりの割合を占めていました。

中国はSDRで主要な役割を果たすと見られていましたが、軌道修正をしたのか、それとも最初からそのつもりはなかったのかは分かりませんが、違うシステムに移行することにしたようです。

違う言い方をすれば、WEFを裏切ったともいえそうです。

ロシアと中国が単一通貨を導入か…ロシア国営紙報じる ベラルーシやカザフも

米ドルとユーロがすでに崩壊しそうなタイミングで、対抗する通貨構想を打ち出したことになります。

中国とロシア、そして旧ソ連圏の国々が参加することを明らかにしています。

恐らくインド、ブラジル、イランも加わると思われます。可能性としてはナイジェリア、サウジその他、アメリカ諸国も参加する可能性がありそうです。

一大経済圏の登場ということになりそうです。参加国の通貨バスケットとなるようです。

米ドルがアメリカ政府の気まぐれで凍結される可能性があるので、他国が脱米ドルの動きに追随するのも当然の動きです。

 

ロシアが金本位制に向けて先頭を切っていますが、こんな報道も出でいます。

ロシア国民が金に殺到しているため、ロシア中央銀行は国民の購入を優先するために購入を差し控えるそうです。

通常であれば、金の購入を禁止しそうなものですが、ロシア政府は違います。

金購入の税金をなくすだけでなく、国民に金を持つように事実上勧めているわけです。ロシア政府は何をしようとしているのかはもはや明白です。

今のところコモデティのバスケットにより裏打ちされるのでは、という見通しが出ていますが、恐らくそうはならないと思います。

コモデティは価格変動が激しいのに加え、消費されてしまうので結果として、金を裏付けとして使うようになるのではないかと思います。

 

ロシアに対する経済制裁で逆にダメージを受けている西側諸国ですが、中国が台湾に侵攻する時に経済制裁をするのは難しそうです。

というのはロシアと中国とでは経済規模がはるかに違うからです。

ロシアの経済制裁以上のダメージを覚悟しなければなりません。

そして中国はロシアに対する西側諸国の対応から、台湾侵攻時の想定される対応を予測済みとのことです。

軍事介入するかどうかは不明ですし、経済制裁もできそうにないとなると、ほぼ無策と言ってもよいのかもしれません。

China is studying the West's response to Russia's invasion of Ukraine for clues on how it might be punished for invading Taiwan, experts say

 

先日、サウジアラビアが中国と人民元で原油取引をする検討しているとの報道の直後、米国務省は中国かアメリカのどちらかを選ぶように依頼することはしないとコメントを発表しています。

答えはもう分っているし、聞くのが怖いのでしょうね。

著名なクレディスイスのアナリストは、今の通貨システムは終わり"ブレトンウッズ3"が始まると述べています。

ウクライナの戦争終結後には「お金」という言葉の意味が変わるだろうと予測し、金本位制への回帰を予測しています。

ビットコインに関しては、生き残れるとするのならば価格が上昇するだろうとも述べています。

 

Credit Suisse Strategist Says We're Witnessing Birth of a New World Monetary Order

ドルの地位脅かすロシア制裁、準備資産として信頼失う-ポジャール氏

 

西側諸国は未曽有の金融危機が始まろうとしていますが、米ドルの基軸通貨体制の終わりはますます近づいていることは間違いなさそうです。

完全に売り切れる前に金と銀、そしてできれば仮想通貨を入手してくださいね。

 

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