銀というのは、他の金属と比べても希少性が高いものです。
年々、採掘量は減少しているのに対し、需要は右肩上がりです。
ある採掘会社のCEOによれば、自動車産業と太陽光関係のニーズだけで、採掘量の半分以上は使われているだろうということです。
ここで断言できないというのは、各社ともどれくらいの量が必要なのかのデータを公開していないからです。
もちろんこれ以外の産業でも銀は必要とされており、そのほかに金融面のニーズもあります。
以下の表はシルバーのマーケットのサイズです。
ビットコインよりも少しだけ大きいだけで、かなり小さなマーケットです。
ですから、実需に加え、金融のお金が流入するようになれば、暴騰するというのは容易に想像できるのではないかと思います。
これは、一部の人たちの推測ですが、銀は金と比べても大幅に埋蔵量が少ないです。
金の埋蔵量が多いとされるエリアの多くは国定公園に指定されており、事実上採掘が禁止されています。
もし仮にそのようなエリアで採掘が許可されるとすれば、金の採掘量は大幅に増え、希少性が失われると考える人もいます。
銀の価格が大幅に上昇すると、困るのは大企業です。
生産に必要な銀の供給がないとなれば、生産をストップせざるを得ず、社会にも大きな影響を及ぼします。
そのため、銀の価格が大幅に上昇すると、政府は規制に乗り出す可能性があります。
例えば、マーケットの価格は固定で、大企業はその価格で購入できることとするのに対し、それ以上は一般市場で取引されることが許可され、多額のプレミアムが上乗せされるようになる可能性が指摘されています。