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「失敗」を恐れる意識を捨てる人が成功する

最近、知り合いから「相談があるから会えないか」、と電話がありました。

話を聞いてみると、彼の経営する会社で多額の借金があるものの、経営がうまくいかず、返済のめどが立たない、

そして個人でも昨年、自宅を新築したばかりで、そちらでも多額の借金があり、この先どうしたらよいかわからない、という話でした。

少し前までは事業が順調で、羽振りが良かった彼ですが、今は失敗したことへの落胆と将来への不安のため、夜も寝られない日々が続いているということでした。

綜合的に判断すると、早めに自己破産をした方が、今の資産を保全できると考え、私の顧問弁護士を紹介し、私も同行してあげました。

初めての事業の失敗だったようで、痛く落ち込んでいたのですが、人生が終わったわけではないから、とりあえず問題を清算し、次を目指そうと励まして、その日は別れました。

 

失敗の基準は人それぞれかも違うかもしれませんが、失敗とは目論見が外れることであり、「次の課題が明確になるチャンス」のはずです。

失敗とは、「最初はこうなると思ってやってみたけど、実際にはそうならなかった」ということであり、

その結果「なぜ思っていたことと違ったのか、次はどうすれば狙いどおりにいくか」を認識できる場面というわけです。

失敗とは本来、極めて重要な学びのチャンスです。逆に言うと、失敗しないということは、次のうちのどれかにあてはまります。

1、「狙いどおりうまくいった」
2、「特に狙いを持たずにやっている」
3、「そもそも何にも挑戦してない」

もちろん1が理想です。

しかし2や3では、自分が学べるチャンスとはならないでしょう。

特に3。失敗を恐れて何も挑戦しなかったり、今の自分の能力の範囲内でできることしかやらなかったりすると、自分が進歩することはありません。

 

 

この彼にとって、自己破産は人生の大失敗で、もう取り返しがつかないと考えているようですが、私は違うと思います。

起業して失敗し、お金が無くなってしまったら、またサラリーマンに戻ればいいだけです。収入は減るかもしれませんが、家賃の安い住居に引っ越せばいいとおもいます。

就職できなかったら、アルバイトをすれば生きていけます。

それでも無理な場合は、生活保護を申請すればいいですし、生活保護を受けると、さらに家賃の安いところを紹介してもらえるし、医療費は無料になり、しかも公共交通機関も割引価格で利用することができます。

借金まみれになって返済が苦しいことは失敗でしょうか?いいえ、「自己破産」すればいいだけです。自己破産は法律で認められた救済制度であり、生活や人生が破壊されるわけではありません。

普通に銀行口座も開けますし、生活に困ることはありません。

事業が失敗したからといって、それが人生の終わりになるわけではありません。

 

是非、この彼には心機一転、仕切りなおして次回は大成功してもらいたいと思います。

 

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