最近、中国が世界に先駆けてデジタル人民元を実用化することが報道されています。
しかもデジタル人民元では金本位制を導入すると主張しています。
同時に大量の金を輸入するために、国境を開いたという報道も出できます。
中国の主張によるとこれは国内での使用のためであり、基軸通貨の地位を奪おうとする試みではないそうです。
しかし、結論としてデジタル人民元を使用するかどうかは、市場が決めるべきであるとも述べています。
つまり、基軸通貨の地位を奪う意図があることは明白だということになります。
すでに中国銀行の広告によると「世界通貨」と呼んでいますから、いつものウソだということはすでに明らかです。
この動きに対し、アメリカは米経済システムを外交政策の兵器として使用する、と警告を発しています。
ジム リッカードによると米国はこの手の経済戦争の準備をかなり前から進めています。
そこではロシアが金本位制を導入する可能性がシュミレーションとして検討されており、米ドルにとっての致命傷になることが指摘されていました。
どのように封じ込めを図るのかが検討されていました。
しかしリッカードによると通貨戦争は最後には、実弾の撃ち合いになるとも述べています。
アメリカは中国封じ込めのために、手段を選ばないと思います。
結局のところ、いつも最後に問題になるのは、特定の通貨の裏付けは何なのかということに尽きると思います。
金に裏付けを得たデジタル人民元は、米ドルだけでなくビットコインにとっても強敵になるかもしれませんね。
ビットコインは政府からの規制と現物に裏付けられたCBDCの登場という試練にさらされることになります。
中国はビットコインを規制しているのに対し、金の輸入は許可していることは、仮想通貨の未来を暗示しているようにも思えます。