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「意図せぬ結果」があちこちで発生している

ロシア経済制裁の影響はかなり大きいようです。

「意図せぬ結果」なるという警告をした金融専門家たちは正しいようです。

JPモルガンCEO、SWIFT制裁が「意図せぬ結果」招く恐れ

 

前日、LME(ロンドン金属取引所)でニッケルのショートで多額のマージンコールが発生したことを書きました。

そのため、市場が閉鎖されその後、再開されましたがすぐにまた閉鎖に追い込まれました。

トラブルを避けるため、価格変動に規制を設けた上での再開でしたが、それもすぐに閉鎖になりました。

LMEニッケル値幅制限いっぱい5%安で取引再開-数分後に再び停止

大量のデリバティブを抱えている誰かがまたもやマージンコールに追い込まれたということのようですが、

これは同時に、価格下落で利益を得るはずだった参加者から利益を奪ったことをも意味しています。

これらの取引所は腐敗しているので、ゴールポストを自由自在にずらすので、自分たちの仲間が儲かる時はルール違反に目をつむり、それ以外の時は勝手に中止するというようなことを平気でやります。

近々、コメックスも閉鎖に追い込まれると思われます。

 

問題となっているのはニッケルだけではないようです。

ゼロヘッジの記事によると、エネルギーとコモデティのトレーダーたちもどうやら大量のマージンコールが発生しているようで、中央銀行にベイルアウトを要求しているそうなのです。

この記事によると、マージンコールの連鎖が止まらないそうです。

Energy Traders Ask For Central Bank Bailouts To Save Them From "Margin Call Doom Loop"

FRBは現在、ほぼ毎晩のように1.5兆ドルのレポ供給を行い、ベイルアウトをしているようですね。

 

あと今日にでもロシアがデフォルトする見通しです。

正確に言えばロシアは払う意思があるのに、西側諸国が強制的にデフォルトに追い込んだようなものです。

過去の例を見てみると、ロシアが1999年代にデフォルトした際に、アジア通貨危機が発生し、結果としてアメリカヘッジファンド大手のLTCMが破綻しました。

この時はFRBが救済したので、世界に波及するのを何とか食い止めるたようですが、今回はどうなのでしょうか?

LTCMのベイルアウトを交渉した弁護士で金融の専門家のジムリッカードは、連鎖倒産は避けられないと考えています。

ロシアは支払いをしたと言っていますが、それを認めるかどうかはアメリカ次第だとも述べています。

 

本当のインフレはこれからスタートなのかもしれません。FRBは考えられないような規模での金融緩和をすることになるのだと思います。

そしてそれはすべて「ロシアのせい」ということなのでしょうか?

私には、コントロール不能に陥っているようにしか見えません。

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