また中国の大手不動産開発会社がデフォルトしました。
中国奥園集団、債券支払い実施せずと表明-デフォルト近い状況示唆
Developer China Aoyuan will not repay investors for $688m bonds
また例のようにドル建ての債権のデフォルトで、海外の債券保有者たちが犠牲となります。
国内の債権者だけ救済し、海外の債権者は見殺しにするという方針はもう明らかです。
最近はこういう話を聞いてももう驚きませんが、これもかなり大きいので載せたいと思います。
中国の不動産会社が発行しているドル建ての債権額は、2020年3月の時点で8919億ドルで、そのうち不動産が占めているのは24.8%のようです。
このすべてが踏み倒されると思っていた方がよさそうです。
これらは債券を保有している会社の一覧ですが、ブラックロック、JPモルガン、HSBC、ゴールドマンなどがありますが、その中にJPとも書かれています。これはゆうちょ銀行なのでしょうか?
これらの銀行が直接保有しているわけではなく、ファンド形式で保有しているでしょうから、損失を被るのは主に一般人ということになります。
もちろんこれらの銀行も危機にはさらされると思います。
こういう状況なのであちこちに巨大な問題が存在し、世界的な金融危機は良く起こってもおかしくないと思います。
WebBotデータでは2/17前後に金融危機が本格化し、政府と中央銀行が金融機関を救済するかどうかの判断を迫られるそうです。
金融危機が発生すると仮想通貨や貴金属の価格がゼロ、あるいはマイナスになる可能性があるということです。
昨年に原油価格がマイナス40ドルになりましたが、特に仮想通貨では同じ現象が起こりそうです。
今はすべてがコントロールされているので、パソコンのクリック一つで価格の上げ下げが行われ、危機的な状況ではゼロかマイナスにすることすら簡単にできます。
今も仮想通貨はかなり下げていますが、経済危機が本格化すると取引所が閉鎖して、取引所から仮想通貨は引き出せなくなると思います。
ということで資産すべては手元に置いておくことを今一度、お勧めいたします。
貴金属の関連のETFも要注意ですね。中には現物がないところも多いようなのでかなりのハイリスクだと思います。
例えば、SPDRゴールド・シェアーズ(GLD)は現物を保有しているとなっていますが、現物は存在しないという噂が広がっています。
このETFは日本でも販売されていると思いますが、金の現物はHSBCに保管されているとされています。
ただ検査した時には該当するシリアルナンバーがあるインゴットが見つからなかったそうです。
銀行預金については、状況が少し異なるようです。
というのは、インフレのスビートが早く、ルーブルを除いた世界中の通貨の価値は急速にゼロに近づいています。
というわけで、銀行は金融危機の時にベイルインを行って、預金差し押さえをするメリットが非常に薄れてきています。
ベイルインのリスクはかなり下落していると思われます。