貴金属価格操作でJPモルガンがまた巨額の罰金を支払いました。
和解金は6000万ドルです。
JPMorgan to pay $60 mln to settle precious metals spoofing lawsuit
JPモルガンは数か月前にも、罰金を支払っており、その時は1500万ドルでした。
JPMorgan agrees to pay $15.7 mln to settle spoofing lawsuit
そしてこちらは去年の記事。かなり頻繁に罰金を支払っています。
JPモルガン、9.2億ドル超支払いへ-スプーフィング巡り過去最大
和解額がどんどんと高額になっています。
これだけ巨額の和解金を支払っても、貴金属価格の操作を続けてきたということは、想像に難くないと思いますがそれ以上の利益が出るということです。
そしてこの金属はこれだけ大事であるということの裏返しでもあります。
そして、これだけ頻繁につかまるということは、人々にわからない仕方で価格操作ができなくなってきたことの証拠でもあります。
とは言え、さすがにJPモルガンもやばくなってきたようです。
ショートポジションを持ち続けること自体がリスクになってきたのと、価格操作で何度もつかまっているからです。
今度はバンクオブアメリカとシティバンクがJPモルガンの代わりを務めているようです。
とは言え、本音はどこの銀行もショートポジションの解消を狙っているようです。
JPモルガンは罰金と引き換えに、ショートポジションを解消できてほっとしているのかもしれません。
よく考えれば、彼らがお金を支払ってくれているおかけで、我々も安値で銀を仕込めるということになりますね。
よくよく考えれ見れば、金と銀の価格操作をするということは、もっと大きな話でほかのことにも関係してきます。
金と銀の価格が上昇すると、人々の注意が集まり実は本当のお金は金と銀であると知られるようになってしまいます。
人々に「本当のお金」はドルであり、それ以外は違うという洗脳を続けるための価格操作なのです。
とはいえ金と銀だけを抑えても意味がなく、他の金属やコモデティ、最終的にはFX市場でほかの通貨が米ドルに対して上がらないようにする操作までしなければならなくなります。
要するに何から何まで操作をしなければ、米ドルにはすでに価値がなくなっているという事実から人々の注意をそらし続けることができないということですね。
それもかなり限界に達しつつあるようです。
銀の価格についてですが、コメックスでは相変わらず価格操作が続いていく可能性が高そうです。
いつかの時点でそれも維持不可能になるとは思いますが、ペーパーシルバーと銀現物の価格の乖離が大きくなっていくのかもしれません。
コメックスの価格が$30なのに、現物が$200で売られるという日も近いのかもしれません。