恒大集団の問題が波紋を呼んでいます。
連鎖倒産の懸念が高まる中、これが中国の債権問題に飛び火しています。
"It's A Disastrous Day" - All Hell Breaks Loose In China's Bond Markets
恒大集団のデフォルトを皮切りに、ファンタジアという不動産会社もデフォルトし、今度はモダンランドという不動産会社も利払いの延期を求めました。
Another Chinese real estate developer is struggling to pay its debts
JPモルガンのアナリストは、恒大集団の問題は今、他のセクターの他の問題に波及していると話しています。
中国国内では、エネルギー危機も起こっていて、スタグフレーションの懸念が表面化しています。
一言でいうと、すでにコントロール不能な経済危機になっているということです。
そんな中、面白い進展もあります。
それはこちら。
そもそもはこれは彼女が世界銀行の総裁時に中国に配慮して、データ操作をしたことが指摘されています。
彼女は現在、IMFのトップですが、そこでも中国に"特別な配慮"をしていたことが指摘されています。
最近では、コロナに対応するための資金援助としてIMFはSDRを6500億ドル発行して、分配しましたが、発展途上国にはわずか3%しか配分されませんでした。
残りがどこに配られたのかは、想像に難くありません。
それだけではなく、健康の増進と気候変動に対応するために国家をサポートするためのトラストを設立する際に、中国にまたしても"特別な配慮"をしたことが明らかになっています。
EXCLUSIVE IMF eyes new trust to provide aid to broader group of countries-Georgieva
彼女に辞任を巡っては、いろいろと紛糾すると思いますが、スタート前から信頼性にケチが付いたという事実は否めません。
今の恒大集団を皮切りにスタートした中国の経済危機と、IMFの理事を巡る問題は無関係ではありません。
そして、これは近々、SDRにも波及していくと思われます。
というかすでに問題は波及していると思いますが、表面化するのはもう少し後になると思います。
つまり、米ドルが基軸通貨の地位を失った後に、SDR中心とする経済のグレートリセットはすでに失敗することが決まったようなものです。
というか、そこまでたどり着けないと思います。
いずれにしてもSDRは最初から失敗することが決まっているシステムで、米ドルの質を低下させたような偽物の通貨であることは、以前から指摘されていました。
これから年末にかけて、ハイパーインフレを含む様々な問題が予想されます。
しかし、次世代の経済はこれまでの腐敗した金融システムとは異なり、健全なものへと回帰せざるを得なくなるでしょう。