金融危機が始まっているのになかなか金と銀の価格が上がらないので、あきらめたり、すでに売ってしまった人もいるかもしれません。
気持ちはわかりますが、金と銀は必ず上がります。ただいつ上がるのかは誰にもわかりません。
とは言え、水面下では変化の兆候が表れ始めています。
少し前に中国が債権の危機から逃れるため、金価格を改定する可能性について書きました。
これは何かというと、1930年代にアメリカでは、やはり経済危機に対応するために国民の金に保有を制限し、金を政府が1oz-$20で買い上げ、その直後に$35に値上げして、政府のバランスシートを改善しましたが、いわばそれと同じことをしようとしているようです。
今の中国では、それと同じことをしようとする兆候が表れ始めています。
中国銀行は10/31もって貴金属のポジション解消(つまり売り)はできるものの、買い増しはできなくなる、という通知を顧客に送ったようです。
恐らくこれは中国国内で金と銀の現物の入手が不可能になりつつあることを示しているのかもしれません。
そして、現物の売買はできるものの、ペーパーゴールドとペーパーシルバーの取引に関しては、いずれ廃止するとなっています。
要するに価格操作で安値への誘導を阻止したいということなのでしょう。
予測が正しければ、中国政府は1oz=$10,000程度に価格を設定するはずです。
少しだけ価格を上げたとしても、問題の解決にはならないからです。$10000でも時間稼ぎにしかならないと思いますが、、、
歴史は繰り返すというのは本当だと思います。
経済危機になると、必ず原点に回帰します。というか偽物は危機でその正体が暴かれるので、本物しか残らないのです。
今のところ、お金とか資産と呼ばれるもののほとんどは偽物です。
ある賢人が述べたように、「金はお金である。そしてそれ以外のものすべては債券である」というのは事実です。
なかなか価格が上がらないので、イライラする人もいるかもしれませんが、諦めて処分するのではなく、気長に待つといいことがあると思いますよ。