最近、興味深い報道がありました。
それはアメリカでは100万件から110万件のレストランが廃業したという内容です。
Restaurant Closings Top 110,000 With Industry in ‘Free Fall’
ロックダウンにより6件に1件以上の割合でレストランが廃業に追い込まれており、レストラン業界は「フリーフォール状態」、つまり下落に歯止めが効かない状態だそうです。
大量のレストランがすでに廃業する中、まだ何とか営業しているレストランも赤字で苦しんでおり、家賃の滞納をしているところが多数です。
つまり、商業不動産市場の大崩壊が始まりつつあります。
金融機関は損失を隠すために、最大限努力しているもの、リカバリーは不可能なほどダメージを受けています。
報道によると、今回の商業不動産市場の崩壊は、2008年のリーマンショックと比べると格段に悪く、リーマンショックが「日曜日のピクニック」に思えるほど悪化すると予測されています。
55%のアメリカ人にとって、2020年は経済的に壊滅的な年でしたので、コロナが終わってもレストラン業界、ひいては商業不動産のV字回復は望めそうにありません。
購入後に違う使い道を模索したり、購入後にしばらく放置するだけの余裕がある人にとっては、前代未聞の大チャンスとなると思います。
ちなみに昨日のブログで書いたホテルの売り手側には、「このビジネスはマイナスなので、買い付けを出しても言い値の半額くらいにしかならない」と伝え、様子を見ることにしました。
今朝、返事が来ていて、「どのような買い付けでも構わない。検討するから出してほしい」とのこと。
つまり、大幅な指値ができるということですね。
先回の経済危機もそうでしたが、追い込まれると人々は感情的になる傾向があり、問題から逃げるために信じられないようなことをするものです。
つまり、いくらでもいいから買ってほしいと考えがちになるものです。
そういう状況を投資家としては、上手に利用したいものですね。