先週の週明けにゴールドとシルバー価格が急落しました。
どうやらJP モルガンが価格操作をするために、いわゆるペーパーゴールドとペーハーシルバーを大量に売ったようです。
突然、大幅に価格が下がったので、驚いた投資家も多かったようですが、逆にいい買い場になりました。
価格を下げておいて、現物を大量に買い集めている人たちがいたようです。
大分前からうわさされているCOMEXの先物取引ですが、今週に12月契約分の現物引き渡しになります。
つまり、本当は現物があるとして取引を続けていたのですが、ここで現物を引き渡せなければ、これまでの詐欺が明るみに出ることになります。
下は過去にコメックスが引き渡してきたゴールド現物の量です。
2016: 71,382契約 222.03 トン
2017: 31,477契約 97.90 トン
2018: 25,970 契約 80.77 トン
2019: 63,569 契約 197.72 トン
先物取引で普段は現物を引き渡さず、お金で利益を渡すようですが、今年は経済危機ということもあり、現物の引き渡しを希望する機関投資家が多いようです。
しかし、今年の12月の契約では、以下のゴールドを引き渡すことになっているようです。
2020 12月 265,000 契約で 825 トン
これがどれくらいかわかりにくいのですが、例えば公式発表では日本政府が保有しているゴールドは765トン、オランダ政府は612トン、インド政府は557トンとなっています。つまりこれらの政府が保有している以上の量のゴールドを今週、引き渡す契約となっているのです。
ちなみにこれはコメックスにどれくらい現物のゴールドがあるかという公式の書類です。
37,312,164 オンス、つまり 1160.54 トンというとになります。
つまり、1160トンのうち825トンを引き渡さなければならないのです。
もちろん、そこに現物があれば問題はないのでしょうが、問題は本当にあるのかどうかということです。
複数の関係者の話では、現物はほとんどないのに、存在しないものに対して保管料まで請求しているようで、ここでデフォルトとなれば、目も当てられない大惨事になることは間違いなしです。
コメックスは何とかして、いろいろな理由をつけて引き渡しを遅らせたり、現物をかき集めたりしていることでしょう。
先週の急落も現物を買い集めるための、価格操作だったのかもしれません。
どうなるかは分かりませんが、直近のXデーはすぐそこです。
今回を何とかしのいだとしても、いつまでもしのぎ切れる量ではありません。
これまでに続けてきた世界経済を揺るがしかねない規模の詐欺がついに白日にさらされるのは、今週なのか、それとも来月になるのか、いずれにしても近い将来に露見することになりそうです。
これが貴金属が本来の価値に戻るきっかけになるのかもしれません。
私はこのタイミングで、現物と金鉱株を買い足しました。
もっと下がるかもしれないと思いましたが、細かな価格変動は気にせず、とりあえず買っておいて、もっと価格が下がれば買い足せばよいと考えています。
ネットで注文したのですが、今いる街のコインショップにも行ってきました。
店員に価格を調べてもらうと、カナディアンメープルコインとジェネリックのコインの価格が同じでした。
コインショップはたいてい、スポットプライスに決まった手数料を載せて販売しているので、毎回価格が変動します。
そのため毎回、価格を確認するのですが、政府の鋳造所製のコインはプレミアがついて、他のコインよりも高いのが普通なのです。
店員も「長年商売しているが、こんなことはこれまで見たことがない」と」話していました。
もしかしたら、これも価格操作の余波なのかもしれません。何かの理由でカナディアンメープルが売られすぎたのかもしれませんね。
別の話になりますが、先週FRB議長が「もう元の経済には戻らない」と発言していました。
We're never going back to the old economy, Fed Chairman says
いつ来るかは分かりませんが、いつかは来るリセット。
残された時間を有効に使い、どこまで準備ができるかがその後の生活を大きく変えるものとなりそうです。
今、我々が経験しているのは経済危機ではなく、経済の終焉なのかもしれません。