恒大集団に関して、かなり大きなニュースが入りました。
すでに倒産したのではないかと言われています。
世界最大の人工島である海南島(Ocean Flower Island)と呼ばれる島があります。
これは恒大集団が240億ドルをかけて開発したものですが、12/30に中国政府から10日以内に取り壊すようにとの命令が出ていたようです。
380ヘクタールの巨大な開発でしたが、そのうち27ヘクタールの36の建物に法令違反があり、取り壊しを命じられました。
開発許可等を違法に取得していたことが判明したそうです。
これは恒大集団の息の根を止めるものとなります。中国政府が救済することはありません。
この報道に関して、「恒大集団はすでに倒産していることを示しており、復活することはありえない。
そしてウォール街の保有する恒大集団の発行した巨額のドル建て債券は紙切れとなった」、と書いている方もいます。
ブラックロック、HSBC、ドイツ銀行その他は甚大な被害を受けることになると思われます。
中国政府は、この問題を西側諸国に対する経済戦争の道具として利用しようとする意図がありそうです。
このまま行けば、すぐに金融危機に発展すると考えるのが普通ですが、ただ今は普通の時代ではありません。
個人的にはそのまま金融危機、通貨危機に発展すると思っていますが、すぐにはそうならない可能性もありそうです。
各国の中央銀行はさらなる金融緩和をするでしょうから、ひょっとしたら株式はさらなる高値を目指し、実質金利はマイナスの深堀りということになるのかもしれません。
FRBはテーパリングとか利上げとか言っていますが、そもそもそんなことをするつもりはさらさらなく、このまま債務バブルを一気に膨らませたいのが本音です。
恒大集団の破綻はさらなる金融緩和のいい口実として使うのかもしれません。
資産バブルとハイパーインフレを引き起こすことが中央銀行の最終命題なので、テーパリングとか利上げといったウソを信じてはいけません。
やる可能性はほぼありませんし、もし仮にやったとしても、経済危機とか戦争とかのせいにして、以前よりも大規模な金融緩和をまたやり始めるはずです。
そう、それはすべて国民からお金を奪うために計画されていることです。
結局のところ、政府と中央銀行が何をやろうと一般人にとって何もいいことはありません。年金は吹っ飛び、預金封鎖が起こるかもしれません。
ハイパーインフレとなり、貯金の価値は大幅に目減りし、モノの価格は急上昇します。
彼らが何を言い、どんなプロセスを踏んだとしても結局は大損害を受けるわけです。
何をしてもリスクがあり、何もしないでいるのはもっとハイリスクという変な状況に我々は置かれているわけです。
早期にすべてが終わることを期待しますが、同時に今の状況で守りに入るだけでなく、資産を増やす方法を構築する必要がありますね。