世界最大のファンドの創業者、レイダリオによると、文明の終わりとグレシャムの法則には関連があります。
グレシャムの法則とは,「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉でよく知られています。
文明が終焉に近づくにつれて、その文明で使われる通貨の価値は質が落ちていく傾向があるということです。
例えば、金貨と銀貨が流通すると、硬貨の角を削り取る人が現れるようになりました。
それだけでなく硬貨の銀の量が次第に減らされていったり、政府の方も硬貨に入れる銀の含有量を次第に減らしたりしました。
そうなると、最初のころの価値のある硬貨を人々はしまい込み、価値の落ちた硬貨だけを使用するようになりました。
現代で言えば、米ドルを金本位制から外したり、無制限の金融緩和を行ったり、インフレターゲットを定めたりすることにより、通貨の価値を人為的に下げることが普通に行われています。
日本でもアベノミクス以降、かなり大規模に行われてきました。
通貨の価値を下げることと文明の終焉とは関連があると考えられているため、米ドルの終焉は近いと考える人も多くいます。
米ドルが基軸通貨の地位を失うということがあるとしても、長い時間がかかると思われ、その間に通貨の価値は少しずつ落ちていきます。
日本もそうですが、アメリカのインフレターゲットは年2%のようですが、これですと35年で通貨の価値は半分になります。
一気に減らすと反発が起こるので、気づかれないように少しずつ減らしていこうというわけです。
今、一般に人々が「お金」と考えているものは実はお金ではありません。
これは通貨であり、もっと正確に言うと政府があなたにお金を借りているという借金の証書にすぎません。
これをお金だと勘違いし、貯金に励む人はお金の本質を理解していないということになります。
つまり偽物であり、時間とともに価値が減少していくものを必死にため込んでいるわけです。
今このタイミングで金と銀を買うということは、価値があまりない紙切れを過去5000年にわたり価値を実証し続けてきたものと交換するという行為だと考えておくべきだと思います。
すでに各国政府は通貨リセットの動きを見せていますので、あまり時間はないのかもしれません。
ある方が話していましたが、大規模な経済危機が発生すると同時に切り替える準備がすでに完了しているそうです。
その準備はもうかなり前から進んでいて、金融危機に備える準備として行われているとのこと。
これは何かの陰謀論とかの類ではないと思います。すでに次の準備ができているからこそ、各国政府は無責任に金融緩和をしているのだと思います。
貴金属を持っていない人も多いとは思いますが、ぎりぎりまで待たない方が良いと思います。
私は昨日、銀を追加で買い、あとはマイニングストックも買い足しておきました。