コロナウイルスによる大恐慌で、不動産が落ちるのはアメリカだけではありません。
アメリカ以上のバブルとなっていた国々は強烈な下落圧力にさらさられることになります。
それらの国の中にはオーストラリア、ニュージーランドがあります。
理由はいくつかあります。
まずば中国への依存度の高さです。
こちらはオーストラリア。国の経済の38%を中国に依存していると言われています。
こちらはニュージーランド。データは少し前のものですが、30%は優に超えています。
あとこの二つの国はリーマンショックの影響がなかったため、価格の調整が入らずにそのままバブルが続いていったのです。
コロナウイルスの前でも、いつバブルが崩壊してもおかしくないと言われていました。
オーストラリアでは、失業率が20%、そしてニュージーランドは失業率が25%に達すると見られています。
これまで極端に上がっていた不動産バブルは弾けて、かなり落ち込むと予想されます。
New Zealand's jobless rate could hit 26% if coronavirus curbs extended
Australia likely to experience largest economic downturn since the Great Depression
この二つの国は地理的に近く、経済的なつながりも非常に深いです。
オーストラリアが落ち込むとニュージーランドも引きずられます。
特にニュージーランドは経済規模が小さく、貧しい人が多いのです。
過去10年のインフレのせいで、生活に困る人が多く家賃が払えず、食料も満足に買えない人がたくさんでています。
この二つの国の人たちは、「不動産は永遠に上がり続ける」と信じている人が多いのです。
そのため、大した収入もないのに無理をして高い不動産を買う人が多いのです。
そして、価格が上がると、それを売ってもっと高い不動産に買い替えるということを普通に行っています。
バブル時代を見た日本人からすれば、非常なハイリスクなことをする人が非常に多いのです。
不動産が上がり続けるうちはいいのですが、いったん下落に転じると、セーフティネットがないわけですから、相当な痛手を負うことは間違いありません。
昨日、オーストラリアの友人から聞きましたが、オーストラリアでは今は外国人は新築しか買えないのですが、近々法律が改正されることになりそうです。
ニュージーランドも同様ですが、オーストラリアに倣うと思います。これからが狙い目となりそうです。
特にこの二つの国の通貨はボラリティが激しいのが特徴です。特に経済規模の小さいニュージーランドドルは下げる時は大幅に下がります。
不動産価格も下がり、同時に通貨安になれば、投資のタイミングとしては申し分ないと思います。
私は地方都市が特に狙い目になるのではないかと思っています。