新規の事業を立ち上げる時に失敗しやすい人の典型的なパターンは以下のようなものです。
これは私にも当てはまる点なので、自戒の念も込めて書きたいと思います。
事業そのものがいいかダメかという判断ではなく、事業を切り盛りする経営者としての資質が現れやすい点かと思います。
- 最初に法人を作る人。
- ブランドやミッション作りから入る人。
- 最初に組織づくりから入る人。
- 最初からあれもこれもと欲張って事業の範囲を広げようとする人。
- 最初に立派な事業計画書を作る人。
こういう作業のほとんどは事業が軌道に乗ってからでも間に合うものですが、形から入ろうとする人によく見られるパターンで、起業家となっている自分を夢見ているだけで、肝心な事業を推進していく原動力がない人によくあるパターン。
大抵の人にとって事業を起こすというのは初めての経験です。夢だけがふくらみ、現実の詳細な戦略に落とし込むことを軽視してしまう傾向があります。
こういう作業のほとんどは事業が軌道に乗ってからでも間に合うものですが、形から入ろうとするので、肝心の事業の詳細な戦略や大切なところがおろそかになってしまうパターンです。
法人を作ったはいいものの、細かいことを考えていないため、途中で頓挫して、休眠会社になったり、迷走して空中分解するという場合もよくあります。
数年前、私の知り合いでこういう人がいました。
まだ何の事業も動いていないのに、ホールディング会社として法人を7個も8個も作っていました。製造からコンサルティングからメディア会社、そして人材会社などなど、思いつく限りの法人を作り、自分は「代表取締役会長」という肩書をつけていました。
また必要もないのに高い事務所を借りて、立派な会長室を用意したりして、かなりご満悦でしたが、事業はスタートせず、スタッフのトラブルにも見舞われ、結局、何もスタートせずに頓挫したようです。
事業はとりあえずお金をかけずにやってみる、そして行けそうならばもう少し行ってみる、といった感じで少しずつ大きくしていくのがよいと思います。
大抵の事業は名刺とホームページくらいあれば最低限、スタートできるものもが多いと思います。
経験を積むまでは、できるだけ小さくスタートするのが鉄則です。