日本人の価値観として貯金が多い=いいことという考えがあります。
そのため、「20台で貯金1000万円は可能?」とか「貯金できる人とできない人はどこが違うのか?」といった記事がネット上に出ていたりします。
もちろん貯金はないよりはあった方がよいですし、無駄遣いいを勧めたいわけではないのですが、お金は本来使うためのもので、ただ貯めることだけが目的となってしまうと、意味がなくなってしまいます。
時々あるのが、人が死亡する時に多額の貯金が残されていたという話です。結構多いみたいです。
生きている間にそのお金を使っていれば、得られたはずのものがあったはずで、それを得損なったことになります。
お金は何かと交換するための道具にすぎません。稼いで貯めるのは、自分の人生を豊かにするために使うべきです。
せっかく稼いだのに、多額の現金を残して死ぬということは、人生を楽しむことを先送りしたまま生涯を終えるということになります。
細かく節約をするということは、言い換えると今使えるお金を減らすことです。
つまりお金を使っていれば経験できるかもしれないことを犠牲にして、お金を貯めこんでいるということです。
しかし、その先に何が待っているか少し考えればわかるはずです。
つまり人生経験に乏しく、話していても面白くなく、個性に乏しく、逆境に立ち向かう力がない面白くない人間になってしまいます。
貯金だけしかしない人の思考回路は貧しく、人生も面白みに欠けるものになりがちです。堅実でありすぎるがゆえに人生のスケールが小さくなりすぎるのです。
とは言え、稼いだお金全てを使い切りなさいと言いたいわけではありません。ある程度の現金は万が一の時のために用意しておくべきです。
ただお金で経験を買うという発想は人生を豊かにするのに必要です。
人生の価値は銀行口座にある残高で測れるわけではありません。
ただお金を貯めるのではなく、お金の生きた使い方を身に着けるのが、本当のお金持ちになる秘訣なのかもしれません。
投資の勉強と経験を身に着けるためにお金を使うのは無駄にはなりませんよ。