金融の世界というのは、分かりにくいと感じる人が大半だと思います。
一般人からは隠されていることが多いのと、それに関する教育が与えられないことが大きな要因です。
そして意図的に理解しにくい仕方で情報が与えられることに加え、嘘とプロパガンダ、そしてデータの捏造が横行していることも要因です。
最近は政府が発表する経済のデータに改善傾向が見られるので、大丈夫ではないかと考えている人もいます。
しかし、実際のところはそれは政府と中央銀行による資金注入、そしてデータ改竄による印象操作によるものです。
以下は最近の報道ですが、我々がお金としているものの正体を見極めていただければと思います。
アメリカは現在、過去最大の32兆ドルの債務を抱えていますが、来年度は現時点で既に2兆ドルの赤字になることがすでに決定しています。
"インフレ抑制法案"という名の皮肉な名称の法案により、1.7兆ドルのお金のバラマキが決定しています。
What made the cut in Congress’s 4,155-page, $1.7 trillion funding bill — and what didn’t
景気後退で税収減は確実な状況の中、歳出を大幅に増やす同時に利上げを過去にないスピードで強行しているわけですから、
債務不履行あるいは通貨の無価値化に向かって突進していると言えます。
ちなみにFRB理事のダリー氏は「インフレを抑制するためには、もっと多くの人が失業する必要がある」と発言しています。何がやりたいのかが良く分かる発言です。
ゼレンスキー大統領が訪米し、資金援助を求めたことがあちこちで報じられていますが、額にして450億ドル(6兆円)の資金援助をすることになりました。
演説の中で、支援は「慈善事業ではない」と発言したことが報道されていますが、要するにマネーロンダリングをした後に戻すと言いたいのでしょう。
そして資金の出どころはもちろんFRBです。しかもこれはFRBのバランスシートには乗りません。これもいつものことです。
政府も中央銀行も理由さえあれば、次々と通貨を刷りまくり、しかも簿外で増やしまくるというのは当たり前のことです。
その通貨は回り回って、インフレとして一般人のところにやってきます。
かつてFRBの理事が述べていましたが、もうどれくらいドルが存在するのか誰にも分からないというのは本当だと思います。
中央銀行も企業と同様、帳簿がいくつも存在します。
【ウクライナ】米国の支援は「慈善事業ではない」-ゼレンスキー氏
突然"お金"が消えることも良くありますし、それが突然出で来ることもあります。
例えば、少し前に国防総省で35兆ドルという巨額の資金が"行方不明"になりましたが、行先は分かっていません。
そしてFTXの顧客の巨額の資金が"紛失"していることも報道されています。
The Pentagon’s $35 Trillion Accounting Black Hole
FTX資産の「相当額」、盗まれたか紛失-裁判所で弁護士が証言
FTXの元CEOのフリード氏はアメリカに送還され、保釈金が2.5億ドルとのことでしたが支払ったようです。
しかし数日前まで貯金が10万ドルしかないと主張していました。どこからか突然お金が出できたようです。
FTX founder Sam Bankman-Fried to be released on $250 million bail, will live with his parents
FTXに関しては、設立時に300億ドルのテザーが寄付されたようですが、その出所にも注目が集まっています。
恐らく、何もないところから作り出した詐欺であることが判明することになると思います。
BISが実は80兆ドルの米ドル建ての"隠れ債務"がある、と告白したことについては既に記事にしました。
このお金はそもそもどこから出できたのでしょうか?
FX swap debt a $80 trillion 'blind spot' BIS says
かつてある賢い人は「通貨というのはクリーニング屋の引換券のようなものだ」と述べていました。
引換券があるのに洋服そのものが無くなり、その上で引換券だけを増やしまくると、最後にはどうなるのか考えてみると良く分かると思います。
今アメリカだけでなく世界中のどこでも"引換券"を刷りまくり、様々な方法でグローバルエリートの懐に入っていて、そのことをすでに隠そうともしていません。
正直理由はどうでも良く、刷りまくった後に支配者層の懐に入れるためにあらゆる手を使おうとしています。
というのはもう通貨の終わりが近いので、最後にできるだけ搾り取ろうというわけです。
人々が通貨=引換券であることに気づく時、通貨の価値はゼロになります。
銀の話です。
コメックスは今月あと5万オンスの現物を納入しなければならないのですが、その納入先はBMOキャピタル(モントリオール銀行)であることが判明しました。
最終納期は29日だそうで、できなければ事実上のデフォルトとなります。しかし噂では銀が納入できない場合、代わりに金を渡すという話になっているようです。
本物のお金は本当に在庫不足です。
あとイーロンマスクが銀鉱山の買収に乗り出す可能性がメディアで報道されています。
少し前、テスラはコモデティ大手のグレンコアの株式を大量取得交渉をしていましたが、不調に終わりました。
目的はもちろん自動車の製造に必要な金属の確保です。
コメックスでも大量に仕入れていたようですが、足りないのでしょう。
Tesla Talked to Glencore About Buying Stake in the Miner
下の記事はロバートキヨサキの発言を受けて書かれたものですが、鉱山そのものを買収する可能性が指摘されています。
イーロンマスクはテスラ株式を大量売却しましたが、もしかしたら理由はこれかもしれませんね。
銀の市場は小さいので、一気に買い占められる可能性もありそうです。
Elon Musk set to buy his own silver mine in bid to 'solve biggest weakness', pal says