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ゴールドラッシュが始まる、そしてペトロゴールドの発表は間近か?

昨日のブログで書いたトランプ大統領のNFTですが、あっという間に売り切れになってしまいました。

これの本当の目的は良く分かりませんが、少なくともNFTを買うために、ウォレットを急いで携帯にダウンロードした人は多かっただろうと思われます。

これまでには仮想通貨に手を出したことがなかった人も多数いたと思われ、今回が仮想通貨デビューとなったはずです。

CBDCをけん制するのと同時に、逃げ道を用意するように助けることが目的だったのか、次世代の米ドルは仮想通貨になるのか分かりませんが、

メディアが報道するようにただの「トレカ」ではないことだけは間違いないと思います。

 

ところで最近、オーストリアでゴールドラッシュが起こっています。

Inflation, uncertainty fuel new gold rush at ancient Austrian Mint

インフレと先行き不安のため金の売れ行きが急増しており、オーストリア鋳造所の製造能力の三倍を超える量の注文が殺到しているということ。

つまり鋳造所で製造される時点ではすでに買い手が決まっている状態で、金不足が深刻になっています。

これは言い換えれば、供給量に対して需要が多すぎるということで、金価格"安すぎる"から起こる現象であるともいえます。

この記事によると金はインフレに対するヘッジになると説明されていますが、これはやや違うと思います。

インフレというのは金と銀以外のお金の模造品で起こる現象であり、金と銀はインフレしない本物のお金です。

 

金に関してはロシアの動向に注目が集まっています。

西側諸国のロシア産原油に対する価格の上限設定を設定する場合、ロシアは原油価格と金をペッグ(ペトロゴールド)させることにより回避する可能性をしたのが、

クレディスイスのアナリストのゾルタンボッツァーです。

そしてプーチン大統領は今週に対応を発表することになっています。対応がペトロゴールドなのかどうかはその時にならないと分かりません。

価格上限設定に対応する動きはすでに始まっており、ロシアとインドは原油輸送のためのタンカー建造に乗り出すことで、独自の輸送網確立に乗り出しています。

ですから回避する方向性であることに疑問はありません。

Russia offers to help India get hold of big oil tankers so it can dodge the EU price cap rules

ケインズ経済学の信奉者たちはいまだに米ドルは最高の資産であると信じているようですが、ペトロゴールドの発表がもしあるとすれば金融の世界は一変することになります。

Outlook 2023 If Russia accepts gold for oil, gold price doubles to $3,600, says Credit Suisse's Zoltan Pozsar

 

各国の中央銀行の苦境も報じられています。

巨額の損失を出している中で、巨額のベイルアウトを強いられている中央銀行ですが、バンクオブイングランドはかなり苦しい状況に追い込まれています。

今度は1880億ポンド(2300億ドル)のベイルアウトが必要になったそうです。

We made an appalling mistake so the Bank of England needs a £188bn bailout

利上げにより英国債の価格が低下していることが原因で、損失の穴埋めをするための英財務相による損失の穴埋めが必要とのこと。

そして最終的にはここで供給した通貨は市場に流通し、インフレを激化させることになります。

それにもかかわらず利上げを強行しているので、この問題は自作自演だと思っていた方が良いでしょう。

今、オーストリア鋳造所で金を買っているのは富裕層だと思われますが、この流れが中流層に波及する時に人々は銀に殺到することになります。

もしロシアがペトロゴールドを発表すれば、さらに人々は殺到することになりますね。

 

日本にいると正確には分かりにくいと思いますが、ヨーロッパの状況は日本と比べて非常に悪いことも金の売れ行きに関係しています。

インフレはもちろんですが、イギリス、ドイツ、フランス等で計画停電が行われています。

National Grid power cuts: 14 blackout supplies you need in case of a UK power outage

Blackout or gas shortage – How would Germany deal with an energy emergency?

エネルギーがないわけですから、企業は経済活動ができすEUから続々と拠点を移しつつあります。

今度はEUで輸入品に対して炭素税の導入を決めました。これは金属や工業品だけでなく、食料品も対象になるようです。

EUに対して輸出する企業に課税されるので、輸出活動が制限されるか価格を引き上げることで対応することになると考えられています。

つまり物と食糧不足が深刻化するだけでなく、価格高騰も不可避ということになります。

 

個人的には、ペトロゴールドもトランプ大統領のNFTもカザールマフィアの力の源泉である米ドルに終止符を打つための流れの一環だと思っています。

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