少し前の話と言っても半年くらい前ですが、アメリカであるDC ソーラーという有名企業が実はポンジー詐欺をしていたということがニュースになりました。
その中でも話題になったのはウォーレンバフェットのバークシャーハサウェイがその被害者となっていて、被害額は340ミリオンと伝えられています。
それにしてもかなりの額ですね、、
Warren Buffett Was Scammed Out of $340 Million in a Ponzi Scheme
This California couple scammed Berkshire Hathaway out of millions, feds say
意外だと感じる人も多いかと思います。しか彼のような投資の達人でも、時にはやられることがあるわけです。
投資の案件には種類があります。
ほとんどが詐欺ではないけれど儲からない投資。つまり体裁はきれいだけれど、おいしいところはすべて主催者や紹介者が取る案件。
あとは詐欺案件。儲かるという触れ込みだけれど、中身がスカスカで、ウソと誇張で塗り固められたもの。
最後は、ホンモノの案件。つまりリスクはあるけれど、当たれば儲かる案件。
詐欺案件と本物の案件はある意味、似ているところがあるのです。というか詐欺師はホンモノを真似て作るから、似ていて当然です。
経験が少ないうちは、詐欺ではないけれど、儲からない案件に手を出すものです。
ただそういう投資が儲からないと分かると、もっと儲かるものはないかと探し始め、そこで詐欺案件にやられるものです。
ホンモノと偽物の差が分からないためです。
そこで失敗を経験すると、本当の案件を探すようになるか、投資そのものやめてしまうかするわけです。
しかし、中にはもっと学習していき、今度は自分で案件を組み立ててみようとする人がいます。
投資というのは、大抵こういう学習のプロセスを経ていきます。
自分は大丈夫だと思う人に限ってやられます。私もたくさんやられました。
振り返ってみると失敗した時は大抵、冷静な判断を欠いていたか、自分の実力を過大評価していた時です。
もちろん経験を積んでいけば、なんとなく見分けることができるようになります。
儲かるとされる案件の9割は詐欺で、残りの1割はやってみて初めて結果が分かるというたぐいのものです。
どうしてこういう割合になるかというと、詐欺案件は当たりかまわず広告をしてお金を集めようとするのに対し、ホンモノの案件はその必要がほとんどなく、知り合いの間だけで話が回るものだからです。本物の案件は表に出てこないので、人目に触れることがあまりないのです。
詐欺案件がどういうモノなのかをなんとなく見分けられるだけで、勝率は大幅に上がります。
投資というのはいかにロスを避け、勝率をあげるかというリテラシーがいつも求められます。
それでも時には失敗します。というか負ける方が多いです。
もしロスは許されない、失敗は許されないと考える人であるなら投資はしない方が身のためです。
しかし、当てて上がりたいと思うのならば、負けることもあることを計算に入れ、可能性がある投資にいくつも細かく手を付けるのがよいかもしれません。
できるだけのことはするものの、時には失敗は避けられないということを初めから織り込んでいくのがよいと思います。
そうでないと、外れたときの衝撃を吸収できないかもしれませんから。