世界経済の先行きに不安が高まる中で、特に新興国の不動産市場が急落するという予測が出始めています。
先進国、例えばイギリス、シンガポール、スイスやオーストラリアで不動産が下落している中にあり、今後下落していくと見られているのは、タイ、ブラジル、ドバイ等があり、2019年には20%程度、販売数が下落すると予測されています。
つまり経済基盤が弱い新興国は、いったん下落に転じるとフリーフォール状態になりかねないということです。
とは言え、国により事情はかなり異なっています。
例えば、タイでは不動産への融資の規制が導入され、四半期だけで販売数が24%減少して、不動産の売り残りが急増しています。どう考えてもタイの不動産市場の先行きはかなり暗そうです。
トルコもかなりまずいことになっています。昨年の通貨危機のため、不動産価格は10%以上も下落しています。
反対に安定している国もあります。
ポーランドの不動産市場はかなり安定しています。政府の財政が健全なことに加え、低い失業率と低金利のため、不動産市場はこれまでなく好調です。
ただ一般的には、経済規模の小さな国は大きな影響を受けやすいので、参入を検討している人は急落リスクの検討が必要かと思います。急騰したかと思うと、今度は逆に急落したりするものです。
あらかじめそのリスクを踏まえておくことは大切ではないかと思います。