オーストラリアでは不動産価格が急落しているだけでなく、家賃も下がり始めたようです。
ここ最近は入居申し込みをするとピザとかビールをあげたりする大家も出始めたようです。
こうなってくると投資目的で購入した人の目論見は完全に崩れつつあり、大幅な軌道修正が迫られることになったと言えそうです。
あと、経済悪化による為替レートの下落も加われば、三重苦となり、過去数年以内に買った投資家のほとんどは持ちこたえられないと予測されます。
私が知る限り、過去数年間の間にオーストラリアの不動産を日本で販売するセミナーが複数あったと記憶しています。
利回りはそれほどではないが、空室率が低く、価格が安定的に上がるとして販売をしていた業者が多く、物件も高額のものが多かったため、融資を組んでの投資となっている場合がほとんどだったと思います。確かフルローンを組めるとか何とかという話もあったかと思います。
「空室率が2%以下、」
「価格は安定的に上がる」
「フルローンで買える」
「キャピタルゲインが出たら、それを担保にまた借り入れしてもう一軒買える」
みたいないい加減なセールストークで今回も多くの投資家が損害を被る見通しとなりました。
以下の表はオーストラリア不動産への外国人投資家からの投資額を示す表です。日本人投資家たちはピーク時点で買わされたことになります。
私にわからないのは、こうしたマーケットで投資を勧めた自称『コンサルタント』たちのことです。
不動産価格を見ればすでにかなりの高値圏にあることは一目瞭然であったにもかかわらず、不慣れに投資家たちに勧めたということは、自らが不動産投資家として全くの無能であるか、それともただ売りたいから本来はすべきアドバイスをしなかったかのどちらかと言えると思います。いずれにしても、お話になりません。
これはいつものパターンですが、日本人の投資家は波に乗り遅れる傾向が強く、いわゆる高値掴みのパターンが多い気がします。
過去数年以内にオーストラリアで投資物件を買われた方は、ロスは出るかと思いますが、早めに損切りをするのがベターだと思います、特に融資を組んで買われた方は「すこし様子を見よう」などと考えていると、泥沼に完全にはまってしまうと思います。
報道でも今は外国人投資家たちが急いで不動産から撤退している真っ最中だとの報道がありました。